軸がブレブレだと読み手が苦労するんだなあ
【プレイ時期】 2019年10・11月
【グラフィック】 5/5
とても綺麗だったように思います。
特に、黒タイツには病的なほどのこだわりを感じました。
立ち絵を活かしてCGっぽくする技術といい、素晴らしかったと思います。
【音楽】 BGM 3/5 ボーカル 5/5
BGMについては、特に可もなく不可もなく。
嬉野さんのテーマがfriendly fire(味方殺し)なのは笑った。
ボーカルは素晴らしい。
キャラソン大好きマンとしては、各EDでヒロインの曲があることを何より評価したいです。
dear smileとさざなみ椿が狂おしいほど好みでした。
【システム】 5/5
ユースティアの時点ですら使いこなせないほどのシステムだったのに、まさかそれを上回ってくるとは…(褒め言葉)
選択肢スキップが欲しかったところですが、まあ仕方ないでしょう。
【シナリオ】58/80
<共通> 7/10
率直な感想は、「長ぇ!!」に尽きるかな、と。
まさか8時間くらいあるとは…
佳奈と千莉が図書部に加入して以降は大分作品のノリにも慣れて楽しかったですが、それまでがなかなか辛かった。主に、主人公の一歩引いた態度が自分にも移ってきたのが原因かと。
2周目以降はスキップするだけで2〜30分かかるという…
<水結> 2/3
努力家の後輩声優。
終盤のバラすシーンは最高な展開でした。
千莉とは再び仲良くなれて良かったなあと思います。
<紗弓実> 2/3
アプリオのメインウェイター。
身長の話をされて帽子を叩きつけるのが好き。
なんだかんだ、このキャラのおかげでストーリーを回しやすくなっていた印象ですね。
というかサイバー方向に優秀すぎんよ…
<真帆> 4/4
白(銀)髪の生徒会長。
今作品で1番好きなキャラ。
なんでメインじゃないんだよぉぉぉぉ!
お固い系だと思っていただけに、破壊力抜群でした。
FDでのあまあま展開に期待しています。
<つぐみ> 6/10
図書部部長の癒し系ヒロイン。
真っ直ぐな性格すぎて、勝手に罪悪感が芽生えました。
個人的にはメインヒロインだと思い、大きなストーリーを期待していたので、このルートは結構肩透かしでした。
少々茶番のように感じてしまいましてね…
<玉藻> 8/10
姫‼︎
玉藻はエロい!玉藻はエロい!
ストーリー自体もつぐみへの依存と亀裂があり、読みごたえがあった。
予想より実家の家族ネタは少なかったわね。
でもやっぱエロいが一番手に出てきてしまう…笑
<千莉> 7/10
歌わない歌姫。
ノブレス・オブリージュ問題の歌手版だと思えば、一概に千莉を否定もできず、共感できるところもあると思う。
図書部への愛着が1番強く、飄々とした中に秘める熱さがキャラの深みを引き出していました。
<佳奈> 8/10
アプリオのウェイター兼図書部の賑やかし要員。
間違いなくこの作品のMVPでしょう。
佳奈のおかげで、単調な日常も楽しく読めるようになっていた側面が強いです。
千莉ルートでの、使い古された「月が綺麗ですね」をここまで美しくまとめたのも好印象。
<true> 14/20
ようやく本格化する羊飼いのお話。
今までが図書部という単調な日常だっただけに、急激に面白くなってきました。
true共通が、この作品で1番面白かったです。
一方、4人のルートはかなり投げやりなように感じてしまいました。
ルートを作るのであればもっと深く話を作ってもらいたかった。
trueで再びルートを作る必要はなかったように感じます。
凪ルートはtrueの中心だけあって良い出来でした。
個人的には羊飼いになるルートも見てみたかったですが…
しっかり締めてくれたので満足です。
【総評】76/100→5点刻みのため、75点とします。
「この作品を一言でまとめるとどんな感じ?」と聞かれたときに、図書部か羊飼いか迷ってしまうのが、本作1番の問題点なのかもしれません。
もちろん、「大図書館の羊飼い」なのですから、両方が正解なのだと思いますが、その割にtrueに入るまで羊飼い要素が少なすぎでした。もう少し羊飼い要素が多くても良かったのになぁと思います。
いつもより酷評気味ですが、決して悪い作品ではありません。やって良かったです。
ただ、ほんの少しバランスが悪かった、この一点がただただ残念です。