隣の席の美少女が大人しい顔して実は淫乱だったらめっちゃ興奮するというお話。シナリオは添えるだけ。
なんというかライターの力量不足を感じる作品でした。
文章量はそれなりに読まされたはずなのに心に入ってくるものがないというか、盛り上げようとしてるんだろうなーってところでも感動できませんでした。
あと、ネットスラングとかパロネタとか入れるのはいいんですけど、ぶっちゃけ面白くないです。
はっきり言って用いるネタの選択が悪かったと思います。
シナリオ全体では、ヒロインの背中に天使の羽が生えて、悪い奴に追われて逃避行して、その行き先で一悶着あって、っていうそこまではいいんですけど、最後の方が個人的には許せなかったです。
悪い奴に捕まったと思ったらいきなりヒロインの能力が覚醒して逃げ切れるとかもそうなんですけど、特にヒロインを記憶喪失にして安易に感動を誘おうとする安っぽいシナリオに辟易しました。
本当に「記憶喪失」って万能ですよね。
いや、もちろんそれなりに今までの話の流れがあったらいいんですけど、唐突にそういう設定を持ってこられるのは凄く残念でした。
あとは、この作品は攻略対象のヒロインは詩音一人ですが、ルートとしては前述した内容のような純愛ルートともう一つ鬼畜ルートというものが存在します。
ですが、この鬼畜ルートの存在価値には疑問が残ります。
公式では「鬼畜ルートもシナリオを理解するためには必要」とか書かれているんですけど、詩音が金持ちのじじいやその部下にひたすら犯されるだけのシナリオに私は意味を見出すことはできませんでした。
そんな抜きゲー紛いな凌辱シーンはおかずとして使うのにも、尺が短めなことから使えるモノではないと思います。
ここまでは散々言ってきましたけど、ヒロインの詩音はどうなんだと聞かれると、「制服天使」と冠しているその名の通りに可愛いヒロインだと思います。
大人しめのヒロインで実は淫乱というギャップがいいですよね。こういうの好きです。
他にもあやねやほのかといったサブヒロインがいますが、こちらもいいキャラですよね。ぜひ攻略したいです。
それと絵はCGによっては崩れかけているんですけど許容範囲内といった感じです。
制服のデザインは特に高評価だと思います。
この辺は今作品でも良い点ですね。
今作品は「シリーズ連作」ということで今回は第一部完！といった感じらしいのですが、それにしてもいろいろよく分からないことが多いと思います。
ラストの部分でもあやねの天使化とか放り投げっぱなしでしたしね。
次回作は一応気にはなるんで出たら買おうとは思いますが、それほど期待値は高くなりそうにないです。