まさしくTHE萌えゲー。それぞれのキャラがいい味出してます。
今まで萌えゲーという部類のエロゲに手を出していなかったのでプレイしてみました。
まずシナリオですが可もなく不可もなくといったところです。
共通ルート、個別ルートともに日常会話は楽しいのですが、シナリオの核心部分に少し問題があったと思います。
この作品の終着点は、魔法の使えない主人公がどのようにして誰かの大切な願いを魔法で叶えるか、というものでした。
しかし、「魔法を使えるようになって誰かの願いを叶えた」というよりも
「誰かの願いを叶えようとしてるうちに魔法が使えるようになった」という感じでした。
一応、主人公は魔法を使えるようになろうとするのですが、
結局それとは別のところでいつのまにか魔法が使えるようになっちゃった感じです。
それと各ルートでちゃんと山場はあるのですが、驚きの展開があるわけではありません。
しかし、設定上で魔法というある種の飛び道具があったにもかかわらず、変にバトル物になったり、
ありえないくらいの超展開にならなかったのは評価できると思います。
あと、幸村がすみれの父親に似てるっていうの本当に他人の空似ってだけで終わりましたね。
そこに何か秘密があるのかって思ってたんですが、別に何の複線でもなかったです。
（すみれが幸村に惹かれる要因にはなってますが・・・）
次にキャラですが、これはかなりいいです。萌えます。
不快なキャラクターがいないこともあって日常会話が非常に楽しいです。
ヒロイン陣も可愛いし、キャラが立っていてよかったです。
特に私はすみれが一番好きです。
普段の小悪魔っぷりや、ルートに入ってからのデレっぷりはなかなかです。人気投票で一位になるのも頷けます。
また、なんといっても主人公がいい奴です。
物事をしっかりと考えて、感情的にならず行動するのでかなり好感触です。
あとHシーンではかなりのSっ気でそのエロさを発揮しています。
そのおかげかヒロインたちはどんどんエロくなっていきます。さすがです幸村くん。
その他ですがHシーンはヒロイン１人につき４回あります。
ヒロインの４人以外とのHシーンはありませんでした。（莉里にはエロがあります）
音楽はOP、ED曲はともに良い曲ですが、BGMにはそれほど印象に残るものはなかったです。
システム周りはなかなか快適だと思います。バックログはボイスも再生出来るので飛ばして聞き逃しても大丈夫です。
とりあえず最近のエロゲで常備されてるものは一通りあるかと。
あとこのゲームは共通と個別の割合がほぼ５：５です。
シナリオ上時間制限があるので仕方ない気もしますが、
個人的には共通ルートをもう少し長くして、いろんなキャラ同士の絡みを見たかったなあと思いました。
全体的な感想としてこういう作品こそ萌えゲーと呼ばれるんだなと思いました。
正直シナリオに感動的なものや熱い展開に期待してる人にはこのゲームはオススメできないです。
しかし、ただただキャラに萌えたい！という人には良い作品ではないかと思います。
FDが出てるようなので、もし買ったらまた感想を書きたいと思います。