なゆたルートだけの1本道シナリオの方が良かったんじゃね?
なんというか良い所もあるんだけどいろいろと残念な作品でした。
まず、主人公が少し優柔不断だったし、バトルもそんなに強くなかったことが残念。
良い奴っていうのは分かるんだけどね、もうちょっとこうなんか頑張ってほしかったかな……w
シナリオとしては多くの人が言っているようにサリナルートの内容が酷い。
異能はあんまり関係ないし、なんかパワードスーツやらレーザー兵器やらが出てきて世界観変わってるじゃねーか!って感じでした。
いろいろご都合主義で進んでいった割には最後は救われない形で終わってるし、もう「吹っ飛べぇぇぇ!」っていうセリフはシナリオが吹っ飛んでるってことの伏線だったのかなんて思ったり。
それに比べて、トモとミコ姉のルートはシナリオの根幹に触れているしその点では良かったです。
過去の出来事についてちょっとずつ分かる感じが良かったかな。
あと、トモルートでのシナリオは普通にだまされましたw
そして、1000年前の出来事を見てから進んでいくなゆたルート、このルートは素直に感動しました。
7年前に何があったのか? 珠乃の正体とは? なゆたとコトの関係は? と次々と明かされていき、なるほどそういうことかと納得させてくれたし、最後の盛り上げ方も良かったと思います。
これだけ本筋ではいいシナリオを描いていたからこそサリナルートでの減点は本当に残念でした。
私がなゆたルートだけで進んでいった方が良かったと思ったのもこれがあったからで、1本道で進んで行った方が評価は高くなったと思います。
もちろん他のヒロインも可愛いし攻略できなかったらそれはそれで顰蹙(ひんしゅく)を買っていたと思うけど、私はなゆたが一番好きだったし、完全にメインヒロイン扱いだと思うので、1本道シナリオでもいいかなと思ってしまいました。
正直、この作品をバトル物として評価すると出来が悪かったと思います。
セリフ回しとか敵のキャラデザとかもろもろを含めて少しチープに感じました。
まあライターのウナトミーさんはこういうバトル物を描くのは初めてだったと思うんで仕方ない部分もあるかもしれないですけど。
しかし、本筋のシナリオは出来が良かったと思ったのでそこに満足はしました。
ただ、さまざまな減点要素がなければもっと楽しめたとは思いますけどね。