ICが非常に後々重要になる。心揺さぶれる物語。無印のホワイトアルバムをやると違った理解ができるようになりました。
まず、一言感想に書いた通り、心が揺さぶられます。
強烈に、印象に残りますし、先が気になってゲームが辞められません。
※一般論を交えた個人的考察です。ご容赦下さい。
■春希視点
かずさが1番好きだった(雪菜も好きだけどどっちが1番かわかっていた)。
その一方で、先に雪菜と付き合うことに結果的になった。
しかしICの色々な偶然で、かずさと結ばれる。
そしてウィーンと日本で離ればなれに。
そして雪菜と結ばれるが、またも偶然でかずさと再会し、
密着取材し、曜子さんの病気を知る。
世の中恋愛は偶然の積み重ねです。
そうすると、春希は浮気ルートか、かずさTRUEルートにしか導かれない気がしました。
もちろん、かずさを選ぶのは非倫理的ですが、それでもこの偶然はそれを導くのではなかろうかと。
だって好きなのだから、1番なのだから、ずっと憧れてるのだから。
■制作視点
随所にみられる雪の演出。
特にCODAで、春希が聖夜の音楽とともに「これから誰とともに歩むのか」
決める雪が降るシーン。これは元祖「WHITE ALBUM」のルート決定シーン後の演出と
実はまったく同じでした。
そして、4つあるCODAのエンディングの中で唯一、かずさTRUEだけが
雪菜の「POWDER SNOW」。これは元祖のエンディング曲です。
つまり、「WHITE ALBUM」としてのエンディングは演出視点では
かずさTRUEしか見えてこないのではないか?と思いました。
■雪菜は丸戸さんが生み出した演出
雪菜TRUEは全ての人が少しづつ幸せになる、丸戸さんらしいエンディング。
これぞ丸戸ワールドでした。そして雪菜というキャラは同時に、WHITEALBUMという
浮気をテーマに扱った世界を作り出す存在でした。
雪菜に先に告白されて、先に付き合ったからこそ、このゲームは成立しています。
でなければ、かずさと、不器用ながらも結ばれるただのお話です。
ただ原作とのプロットの差は
WA1
もともと付き合ってる:森川由紀
本当に好きな相手:森川由紀
すれ違いの意味:森川由紀との会えない・時間のすれ違い
WA2
もともと付き合ってる相手:雪菜
本当に好きな相手:かずさ
すれ違いの意味:現実があるが故に本当に好きな相手に向き合えないというすれ違い
と森川由紀役を2人に演じさせ、しかもすれ違いの意味合いを少し変えていることです。
そういう意味では雪菜を2番目だけどもともと付き合ってる子にしなければ成立しえない
話の上手さがあるような気がしました。
■まとめ
いろいろ書きましたが、ホワイトアルバムは1も2もやって、やっぱり思ったのは
建前でなく、本当に壁を越えたかどうか、ここがゴールじゃないかなと思います。
1では由紀との時間や芸能界の壁。
2では現実や倫理の壁。
それに対して、本当に素直になれたゴールがTRUEな気がしました。
そんな意味では1では由紀TRUE。2ではかずさTRUE以外ゴールとはできないかな。
1では由紀が本当は好き。時間の壁をなんとか突破したい。
2ではかずさが本当は好き。倫理や現実の壁を何とか突破したい。
1を未プレイの方は是非1をしてみてください。
どれだけ2が1から影響を受けているか、参考にしているかわかります。
自分も2をしてから1をやってみて、括目させられました。