テーマに対してダイレクト。何が起こったのかを推理するノベルではなく、何を伝えたいのかを感じ取るノベル。
ネタバレ無しです。あくまで参考程度って感じで読んで頂ければ幸いです。
"家族って何?""世界って何?""自分って何?"そんな「何?」を持っている方にお勧めです。
逆に、
"家族ってこういうもんだ!""世界とは唯一だ!""周りがそう言ってるじゃん!"
と確たる意見を持ってる人にはまったく楽しめない、かもしれません。
個人的にはそういう方々にも楽しんでは頂きたいと思います。
テーマを的、もとい野球のストライクゾーンに例えると、
ピッチャーが投げた球が、外れた方向からカクンと曲がりストライクゾーンへ入ってしまう感じでした。
バッター視点になって考えるとボール。視聴者として見るとストライク。
結局、こういう場合は審判がストライクかボールを宣言してようやくハッキリする。
ゲームの基準を作る審判がゲームメーカーだとして、ではプレイヤーはバッターか視聴者か。そこら辺は結構ゲームによってマチマチで、このゲームでは視聴者として読む事をお勧めします。
体験版をプレイした時に「はてさてこの作品に於ける『家族』とは何なのか」と興味を抱いたのですが、大丈夫です。その答えはしっかり作品中に描かれておりました。
ただ、琴子の発言をしっかり理解していかないと、置いてけぼりを食らった感を味わうかも。
ぼぅっと見逃してたら突然ストンとクライマックスが襲い掛かってきます。
音楽はピアノとチェロとバイオリンのトリオ編成らしいです。
ゆったりしっとりとしていて、でも明るい曲が多い。
実に聴き心地が良いです。サントラだけでも結構楽しめます。
エッチシーンについては、他の方の意見を参考に。私はスキップしてしまいました。
キャラクターについて。それぞれが素直で、凄く個性的です。電卓(主人公の父親)なんか、やりたい放題ですw
琴子ちゃんマジ天使。ドロワァァーズ!
で、点数が90点の理由です。
よく言えば期待通りだった、悪く言えば期待以上ではなかった、そんな感じです。
体験版の時に期待して90点をつけていたので、90点。
ただ、「これは万人から見て名作になる!!」とまで盲目めいた感情は起きなかったです。
点数を付けておいてなんか変な意見ですが、私なりの未プレイの方への勧める方法は、
"体験版をプレイして、期待できた人や面白かった人がプレイした方は楽しめるゲーム"です。
ただ、これだけ賛否両論を呼ぶゲームは、やっておいても損はないと思いますよ?
あえて罠へ!