ツッコミの練習教材では
ギャグとかそういう感じではなく、何ていうかツッコミ所満載で、何でそんな仕様にしたんだかというのがあちらこちらにあって全体として一生懸命エロゲー作成しましたってのはわかったんだけど、結局何がやりたっかのか?って感じで終わってしまった。まあ、処女作ということも差し引いても色々やらかしてしまっている感がすごかった。
まず、共通シーンはそんなに悪くないと思う。女の園のお嬢様学校で、世間とは何かを知ってもらうきっかけとして演劇をっていうのは読んでいて全く違和感なかったし、引き込まれるような内容になっていた。で、問題はその演劇の中身。具体的な記述が全くなく『うん、みんなキラキラしていた~」みたいな薄っぺらい会話しかなかった気が…。他の青春系のエロゲー
って皆でロケット作成してみたり、グライダー飛ばすのに、その点を如実に描写しているようなのと比べてしまうとどうしてもうーんって感じになってしまう。以下は大まかなキャラごとの感想
千景ルート
演劇が上手いってのは、話の流れでまあ理解できるんだが、上述したとおり演劇に関する具体的な描写がないので、他と比べてどう上手いのか?日々の練習を積んでどのような点が改善されたのが全くもってはっきりしない。共通でドタバタ劇という名の失敗を披露してそこから主人公と一緒に課題を克服していく日々を過ごすとかならわかるんだけど、そういうのがないので共感しにくい。
一応このゲームのメインヒロインだと思うんだけど、はっきりいって完成度が悪い意味で酷い(特にラスト)。終わったあと。ん一応千景ってセンターヒロインだよな。サブじゃないよな?ってパッケージのイラストを三度くらい見返しました。正直他のヒロインのシナリオの出来が微妙であっても、センターヒロインのシナリオが良ければ個人的にはまだ我慢できます。が、許せないのはラスト。
なんというかヒロインのシリアスを無理やり謎パワーで解決するというあまりにも力技っぷり。あれなら舞台かオーディションのどちらかを選ぶ結末のほうがまだ納得できた。無理して幸せパワーとか言われても何も理解できなかったし、魔法少女設定を無理やりぶちこまれて、あまりにもご都合主義すぎて萎えました。ライターの手抜きが見え見えでなんか期待してフルプライスで買った自分が悲しくなってしまった。