特徴的な舞台の割に特徴がないのが特徴
ふつうの学園ではなく、美術学校という割と特徴的な舞台に関わらずなぜか、全体を通してみると特徴がない作品に仕上がってしまっている。どのルートに入っても、シナリオにあまり起伏がなく、淡々と進んであっさり終わっっていった印象。
共通・最大の見どころは、近づく男は寄らば切るみたいなつんけんした梓が、主人公真に対して少しずつ柔らかくなっているところではないかと。美術的な学園なので、わりと専門みたいな話も割と出てはきますが、浅いし、ふつうにい一般人が理解できる知識にとどまっています。わりと将来はどんな仕事に進むのかみたいな話題が頻繁に出てきた印象。出てくる選択肢が『ネコにエサをやる』みたいな行動なので、この辺りがわかりにくく、初見で何も見ないでやるとヒロインの好感度が足りず、誰のルートに入らずノーマルエンド扱いでした。もうちょいわかりやすい選択肢にしてほしかった。
有紗√ 圧倒的ちょろかわいいヒロイン優勝候補。
妹ではなくはとこというポジションで、スタート時点で最も主人公の好感度は高かった。だが、その距離感が難しく、なかなかくっつけずにいたという展開。万能ゆえ、どのみちに進むかみたいな悩みを持ち、最終的には月夜の影響を受け絵の道に進むみたいな話。この√だけ、途中で出てくる後輩ひじりのヌードを堪能できる。なんか勿体ない子だったので、バッドエンドでもいいから、この子のエッチシーンの尺がほしかった。
月夜√ 圧倒的才能無自覚選手権優勝候補
絵を描くこと以外は無頓着な女の子。酔っぱらってしまい、主人公に介抱されるものの手を出さなことにショックを受け、そこからおしゃれに目覚めてという展開はよかった。ただ、全体的に告白シーンがどれも薄いんですね、全ルート告白は女の子からで、なんか気づいたら付き合ってました的な展開。デートに夢の国に行くのも、キャラゲーでよく見る王道ですね。最終的には自分の描きたい絵を書いて終わりといった印象で、この辺りはもうちょい起伏をいれてくれればもとよかった。
まどか√ 圧倒的美術的スペック高すぎ選手権優勝候補。
貧乳＋ボクっ娘と、どちらかというと苦手なタイプなんですが、結局最後まで好きになれなかったなあ。まず初エッチのくだりが体調崩してるのに、主人公が我慢できなくなるとか後日有紗にガチ説教されるのももっともだと思う。あと、主人公の部屋に忍び込んで、主人公に何のことわりもなくエロ本探ししているのもプライバシーなさすぎで、正直いらっとした。そもそも彼女は最初から大人として完成されているので、主人公をからかうぐらいのことしか魅力ないんですよね。パンチラシーンも全然興奮しなかったな。卒業するまでに思い出つくろうみたいな話で、正直いちばん退屈なルートでした。
梓√ 圧倒的典型的ツンデレ選手権優勝候補
攻略対象ヒロインのなかでは、一番共感できたし、面白かったです。この√では後輩のひじりが非常にいい仕事をしていました。共通から通してでやると、膝枕してくれるシーンは本当に破壊力高くて癒されました。個別に入ってデレてからは、本当に甘やかしてくるし、献身的に主人公の世話を焼いてくれるし、本当によい娘なんだなーっていうのが伝わってきました。あと、エッチシーンもいちばん乱れていてキャラゲーの中では、かなり上位に入るほどこの娘は御奇異に入りのキャラになりました。
エッチシーンに関して
オードソックスなプレイが多く、過去2作品に比べると若干エロが薄いみたいな印象を受けた。あといたした後で、その後むちゃくちやセックスしたみたいなテキストだけ並べて省くのやめてほしい。ユーザーサイドが期待しているのは、そのめちゃくちゃの部分を見たいんですよ。なんかせっかく『美術』に関する学校が舞台なんだから、絵具とか筆とかそういう特殊な道具を使ったエロシーンみたいなのも見たかったんだけど、なかったのが残念。