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masa-aranさんのLEGEND SEVEN ~白雪姫と7人の英雄~の長文感想

ユーザー
masa-aran
ゲーム
LEGEND SEVEN ~白雪姫と7人の英雄~
ブランド
NONSUGAR
得点
73
参照数
1302

一言コメント

求めていたものとは、何かが違う

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

どうしてこうなった。

まさにその言葉が当てはまるゲームでした。

公式HPにある台詞を借りて言うと



このゲームは一言で言って、残念すぎるっ!



購入前に期待していたのは、シャッテンのような
シナリオ自体はそれ程でもないがただただ一瞬の熱さだけを突き抜けさせた
一点突破型だったのですが、蓋を開けてみたらただの中二病という始末。

ひたすらに意味が分からない単語に意味が分からないルビが振られた必殺技と、
長い上に人数が多すぎて覚えることもできない変身口上、
全く燃えられないBGMに、覚醒が遅すぎてキャラが微妙な主人公と、
本当にもう色々と残念すぎました。

設定は非常に熱く面白くできそうな部分があるのですが、
それを活かしきれていないのがどうにもです。

「戦場では一番熱い奴が勝つ」

これなんかは最初に見たとき楽しみでニヤニヤしていたのですが、
結局そこまで有効活用できていなかったように感じました。

もちろん、部分部分では燃えるんですが、
その部分ですらシャッテンの足元にも及ばなかったかなと。

それが何故かと考えた時、思いつくのは主人公の差でした。
基本的に、シャッテンの場合は主人公自身が熱いのですが、
こちらはほぼ最後まで主人公の立ち位置は「英雄の傍観者」となっており、
熱く戦っているのはどちらかというとヒロイン含める他のキャラでした。
(もちろん、主人公も戦ってはいますが。)
その為、主人公に自分を投影してプレイするタイプの私は、
違和感が付き纏っていました。

燃えゲーというのは、ただ他人が燃えているのを見たいのではなく、
自分が熱く燃え上がりたいのだ。

これが私の求めるものですが、今回はそれと違っていたのが
違和感の正体かと思っています。


とりあえず、小倉結衣さんの演技が素晴らしかったのと、
OP曲の使いどころはまぁまぁ良かったので、この点数にしておきます。
次回作には、もっと期待をしています。