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manomoさんの乙女理論とその周辺 -Ecole de Paris-の長文感想

ユーザー
manomo
ゲーム
乙女理論とその周辺 -Ecole de Paris-
ブランド
Navel
得点
85
参照数
929

一言コメント

前作をやった人は是非やってほしい。前作をやってない人は良い機会なので前作と一緒に買おう。非常に優秀な作品。 ただ小骨が刺さったような不満も若干ある。メインのうちの一人エッテ√は必要なの?ってぐらい内容が薄く軽いサブキャラクラスのENDなんで最初にクリア推奨

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

エッテ√は完全にサブキャラEND系で、盛り上がりにも欠けるし感動も無いしなんだろうなーこれって出来。
メリル√は概ね満足。
一番気合入ってたと思われるりそな√も概ね満足ではあるんだけど、決着の付き方がなんだかなぁと。
なんていうかアフター含め皆幸せハッピーエンドに近い感じにしたかったのかわからないけど、執着と執念と嫉妬等恐ろしいぐらい色々に囚われてるあの母親がたった一度服を見せただけであんな感じになるのはどうにも。娘を輝かせたいのは自分の代わり…といわれてるような人だしあそこまで当主の座を欲しがってる人がなぁって。
リリアーヌも結構ぶっ壊れてたけど、あの母親に比べれば随分と可愛い。子供を十年以上閉じ込め管理して、最後には母の生きる希望も無くして殺した人にしては罰も何もなく救済された感じになって終わったのに、リリアーヌの方は何もフォロー無く終わり。エッテ√みたいな平坦で微妙なもの作るぐらいならリリアーヌの救済√でもあればまだ良かったんじゃないかと。
多分乙女理論のFD出して色々とフォローいれて終わりにするとは思うのだけど。

にしてもりそな√なのにほとんどルナ様に持っていかれた感が凄い。ルナ様が登場すると「ああやっぱりこのゲームはルナ様が全て」と思いだした。仕方ないとは言えりそなじゃあの存在感には勝てない…。

アフターはどれも良い感じの後日談で楽しめた。立ち絵は無かったけど世界征服彼女の花之宮亜子が友情出演するとは思っていなかったので良いサプライズ。ルナ様√には従者ENDと恋人ENDがあるが、個人的には従者ENDが好きだった。

ああ、仕方ないとは言え八千代√が欲しかったなぁ…。