綺麗な作品
しんしんと雪が降る冬の町で起こる連続殺人事件。そんな舞台。
感想
・まず、優衣が可愛い。立ち絵も声もサイコ感を感じる演技も。
・羽矢のキャラと演技も好きです。声優さんすごいな。
・氷室先輩の印象が薄い。地味キャラで作品内で成長しているんですが、もう少し明確な覚醒イベントを用意してキャラ立てて欲しかった。卒業しても眼鏡は外さないでください。お願いします。
・主人公に一つ不満がある。やせ型で武闘キャラではないが、自己防衛手段をもってないのがイライラした。BADENDで主人公が無抵抗にやられるのはちょっと。やれるだけやってダメなら仕方ないけどね。
・初めの事件が好き。殺人鬼の楽器の発想のサイコさは悪趣味で良かったけど、悲鳴の音楽が流れないのが残念です。
・BADENDがあってビックリした。生死の描写のおかげで没入度が上がった。
・無理に日常シーンを挟まないのが良かった。常に推理シーンを日常としたことでのめり込むことができた。但し、逆をいうと全編同じ空気なのでのめりこめなかった人は飽きるだろうね。
・最終ルートに時間をかけたのは有難い。テンポよく駆け足の方が盛り上がると思うが本作の雰囲気、空気感ではゆっくり紐解いた方があってると思うので良かった。
・義理だろうが何だろうが兄弟愛は至高です。
総評
残虐表現をソフトに描いたミステリーといった感じです。事件は残虐だが部活動の延長といった雰囲気でしたので緊迫感が少し足りない印象。個人的にはグロ描写、悲鳴を「探査」等に入れてユーザにドキドキハラハラ感を出していれば話題になり大化けした気がします。ただ、グロ耐性のない人にも出来るミステリーを楽しめたのも事実です。無駄のない綺麗にまとまった作品でしたので続編もプレイしたいと思います。