魅力は世界観、類を見ない非日常性。
一番の魅力は世界観だろう。
冒頭からしばらく見せられた郁紀の景色は、一人でプレイするにはキャッチコピー通りのホラーであった。
評判ほどのグロさは正直感じなかったが確かに不気味で、音楽も相まって気持ち悪い世界を丁寧に作っている。
終始主人公の見ている世界の表現が鮮明で、自分ならという考えを常に持たされた。
故に没入感は凄まじく、沙耶が本当に素直に好きになれる。
そんな沙耶を愛せた世界を、最初に抱いた嫌悪感を押しのけて好きになった。
気持ちのいい喪失感が、クリア後もしばらく作品を考えさせられた。