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mafuterさんの好き好き大好き超管理してあげるの長文感想

ユーザー
mafuter
ゲーム
好き好き大好き超管理してあげる
ブランド
夜のひつじ
得点
74
参照数
542

一言コメント

奈々那の声が次第に癖になっていく。

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

タイトルに「管理」と入っていたのであぁ射精管理ゲーなんだなぁと思いながらプレイしたが、思ったよりもその要素が薄かった。確かに茉依に出す選択肢を選んで突入する√にはリボンを結ばれたところから管理のような流れになるが、それ以外の多くのシーンでは(洗脳があるとか何か暗示をかけられているとかではなく)主人公の意思決定によって出さないことを選択しているので、「超管理」程まではいえないような気がした。
シナリオはそこまでないので割愛する。キャラに関しては奈々那の喋るノリがギャルそのものではあるが、聞いているうちにちょっとずつ安心感を覚えつつ何か深いところに落ちていく感覚があった。脱力するシーンではまさにその両方が表れていて、主人公が奈々那に安心感を覚えるだけではなく、その安心感に身を任せるまでの抵抗があまりない、ある一種の催眠的な喋りをしていて頭がホワホワした。このシーンだけは一度主人公と同化してみてその「落ちる」快楽の片鱗を感じてみてもよいかもしれない。このシーンに関しては隠れた「管理」なのかな?と感じた。
茉依は声が平坦すぎてうまく嵌まれなかった。後半のシーン中に茉依が笑うセリフがあったが、あのときの声質は普段の平坦なものとは一線を画してゾクっとくるものがあったので、スイッチが入った時の声質が平常時と少し違っていればまた評価が変わったのかもしれない。

全体として管理は少なめでしたが後半にあった管理のシーンはよかったと思います。