世界観、水彩風のCG、儚さが良い雰囲気を醸し出していた作品。
(一応出来るだけネタバレは避けたつもりですが)
全年齢向けの百合ゲーはこれが初めてではあったが、非常によいものだった。内気で過去のトラウマを持っている主人公が聖アングレカム学院で出会った友人、特にアミティエとの交流を通じて成長しつつ友人、親友以上の想いを抱き始めるその描写は引き込まれる。女学校で生じる三角関係はこのようになるのだろうか。分かっていてもドロドロな方面に持って行ってしまうところからは人間らしさが感じられた。
百合系ミステリィADVということだったが、推理は知識がないと無理なものが多い。また、マユリ√はともかくとして、立花√がなんというかとってつけた(演出でごまかした)感じがして少し残念だった。
次作の夏篇は公式サイトにネタバレが書いてあるというちょっと驚く感じではあったが、マユリ√の続編という立ち位置で春篇ではあまり触れられなかったえりかの過去についても触れられるようなので楽しみにしている。なんとなく残りの不思議がまとめて出てくるのかな?とか考えている。