比較的短め。無駄に長いよりは良い。OPの「Knowing」は非常に良い。
タイトルの通り、ウラオモテのあるヒロインの抱える悩みに主人公がぶつかっていくお話。ぶつかるといっても重いものは妹ルートくらいである。
全体を通して、「学園(祭)、神社のお祭り、海、隣町、花火大会」を中心として、あんまり広くない範囲で収めたゲーム。無駄に風呂敷を広げすぎておらず、畳める程度の大きさでシナリオが作られていた。個別では攻略中ヒロインのみに焦点をあて、他の子がほとんど出てこないというおもしろい徹底っぷり。カンナルート以外だとほとんどカンナが登場しなくて流石に笑ってしまった。コストカットの一環なのかなぁとも思ってしまう。
また、テキストはそれなりによかったと思うのだが、CG及び立ち絵がそのよさをブチ壊しまくっていると感じた。「薄着」という描写なのに服装が制服だったりとか。破瓜の描写が全くなかったり。みやびルートの突然現れるCGはなんだったのか。ルート自体は(薄っぺらいの多いけど)好きだった分残念である。
ヒロイン視点のanother viewは、みやびと妹はそれなりに効果があったが、なづきに関しては直前の主人公の推測があたっていることを読者に知らしめるためのものであるだけで、あんまり面白みが無かった。
OPの「Knowing」は未プレイでも聴くことをオススメします。このゲームの主題が全て詰まっていて、それでいてとても良い、穏やかになれる曲です。