キャラゲーとして見れば○
キャラゲーとして見ればまぁ楽しめた作品だったと思います。
特に夕璃は華がある、女子高出身、謙虚、照れ屋、ウブ、料理上手、男を立てる等所謂二次元に傾倒するオタクの理想みたいなキャラクターなのではないでしょうか。
その他杏や美桜、こなみといった各ヒロイン、花子や葵などのサブキャラもそれぞれ魅力のあるキャラとして描かれており、キャラの可愛さを求める人には誰かしら気に入るキャラがいるのではないかな、という感じです。
が、シナリオ内容に関しては正直惜しいです。
特にこなみルートの父の魂との対話。確かにあれで解決に至るのはいいのですが、問題をそこまで何もしていないニート妖精の死神パワーでパッと解決。みたいな感じが正直ご都合展開すぎて微妙です。
こなみに関してはエピローグの結果的には引き離されていたのは嫌いではありませんが。
他のルートでもティナ関連は本人ルート以外だと凄く微妙なので、死神を題材に扱った割には活かしきれていなかったなというのが正直なところです。
ティナルートにおける爽のような、男の涙みたいなものは正直好きなので、結果としてやっぱり何か惜しいな、と思ってしまいます。エピローグで復活してくるのも実は好みではないですし。
作品を通して一番惜しいと感じたのはやはり花子でしょうかね。
夕璃ルートのあの感じを見る限り、もう少しやりようによってはましろ色シンフォニーにおける沙凪のような人気を確立出来る立場だったと思うんです。
入れ替わりデートで惹かれ、借りたハンカチをやっぱり返さないとすると。もう少し押せば沙凪の夜の公園での号泣のような展開にも持ち込めたんじゃないかな、と思うと残念でなりません。
まぁ結果として個人的には色々と惜しい作品でしたが、ライト層の方などには好評になるのではないでしょうか。
つばす絵でこの内容ならキャラゲー好きな人には十分だと思いますし。
それはいいけどコンシューマでヒロイン昇格ではなくサブキャラ中心のFDはよ。