抜きゲーとして純粋にパワー不足を感じる
悪の女幹部のように、純粋に主人公に嫌悪感を持ってる女性を性によって調教する訳でもなく
純潔女神のように、主人公に忠誠を誓い、何の疑いを持たない清純な女性を淫らに調教する訳でもない。
嫌がってるようで心の底では主人公に好意を持っているヒロインと
全体的に軽めの調教では抜きゲーとしては弱すぎる
【シナリオ】
同じメーカーでも他のソフトとは違いオープニング部分が長く、本編でも結構かかる。
全体的にシナリオ重視の傾向があるが、肝心のテキストが詰まらない。
何度もスキップしたくなる。
最初は薬剤師の主人公が薬を使って調教するんだろうかと
勘違いしたが、呪いやら変な魔導書やらで薬剤師の設定は特に意味は無い。
凝ったシナリオを作ろうとして、失敗している。
凝ったシナリオを作ろうとして失敗する抜きゲーより
シナリオが無いと批評されるような抜きゲーの方がまだ良い。
【システム】
シンプルに個人ルートを選択する方式で、ヒロインだけ戦乙女のようなLUNE特有の個別調教方式。
女幹部のように攻略するヒロインの順番によって攻略不可の是非が変わるようなシステムではなく
時間制限は一切ないため、単純に選択してエピソードを進める。多くのゲームの一般方式で、特に問題はない。
問題は、調教システムの方。
今までは、一日の調教として多くても３つ程度のシーンを選べるが
今作では6つまで連続して選べ、調教シーンが終わると次の調教シーンが始まるようになっている。
そのシステムのせいか、調教シーンの一つ一つが妙に短い。
短いエロシーンのせいで連続している調教シーンも、ぶつ切りしている感じがして楽しめない。
【エロ・CG】
ジェントル佐々木氏は絵師として円熟の域を達している。実にエロい。
甲冑をつけているヒロインの、上半身と足の部分の甲冑を残して、お尻だけを脱がせるのも実に見事。
別に尻ゲーと宣伝していないが、尻ゲーとして十分に価値がある。
が、そのせいかテキストが完全に負けている。
K-TOK氏 , 川原圭人氏のコンビなんだが、どうもエロとして濃いとは感じなかった。
また複数キャラがいるのに、ED以外で複数プレイが無かったのが
抜きゲーとして薄いと感じた原因かもしれない。
CG集として一級品。
【声優】
いろいろなエロゲをしているが声優さんに不満を持ったことは無いし
今作も声優さんの演技に不満はない。
ただ単純にキャストを選んだ側に問題があるように感じる。
目指す方向性は分かる。
褐色肌で筋肉質の女性だが、中身は少女のように活発なじゃじゃ馬な娘を目指した。
別に悪くない。ただ問題は選んだ声優さんの声質が、思った以上に幼女だった事。
公式サイトでキャラボイスが発表されたときは、唖然とするほどロリ声だった。
外見と中身が違うギャップを強調したいと思うが、これじゃあ……
精神崩壊して幼児退行した大人の女性みたいで気味悪い。
どうも棒有名RPGのせいか、女勇者や女戦士のイメージが脳内である程度決まっているため
それとは正反対の声の場合は、違和感が出てしまう。
しかし商人のキャラもよく分からない。中国人みたいな喋り方してるなら
チャイナドレスやお団子頭でも付けたら良いのに、なぜか普通にデザインだった。
どうも？？と思えるような、キャラデザインが多かった。
【総評】
LUNEらしくない。
凝ったシナリオは排除し、シンプルなシナリオ。
豊富なエロシーンと、調教が進行していくごとに変化していくヒロインの態度。
それこそがLUNEだったはず。
それは和姦ゲームでも調教ゲームでも同じだったはず。
次回は原点復帰に期待