とにかく人が死にまくる絶望しか無いデスゲーム。18禁ゲームだからこそ出来る面白さがある。
XUSEが解散するとのことなので急遽DL版を購入してプレイしました。
まさかこれほどの名作だったとは…寝ずに徹夜で最後までやってしまった。
単なるセックスをしないと脱出できない部屋なら良かったのだが
提供できるポイントに限りがある以上、全員がセックスをしても死ぬというがポイント。もはや最初から絶望的。
故に起こるのは、自分が生存するために他人を蹴落とす殺し合い。
このあたりのキャラ同士の駆け引きや心理描写がとても優れていて、とても楽しませてくれるシナリオだった。
難点として気になったのが、立ち絵の表情。
笑ってる表情や泣いてる表情なんかは違和感というか不気味。酷い。
いやなんか君の顔ヤバくね?って部分はかなり多かった。
それ以外のCGのクオリティに関しては、当時を考えても決してレベルの高いものではないが言うほど気にはならなかった。
また、作品が良いところで終わってしまうのが物足りなかった。
生存者が現実に戻ってこういう後処理をして終わりました、という終わり方だったのであれば区切りは良かったのだろうが、
その続きが描かれていて、これからもうひと勝負するかというところでゲームは終了する。
元々は続編が作られる予定だったらしく、続編前提のエピローグだったと思えば納得は行くが…まぁそれが叶わなくなった以上は不満を言っても仕方ないが。
また、あの悪魔が登場するエピローグがあってこそ、作中の主人公の意味不明な行動にも説明がつくので絶対に必要なシーンではある。
総評としては、エロゲー至上もっとも面白いデスゲームと言ってもいい。
シナリオ面に関しては特に良く、18禁ゲームだからこそ出来る演出もこのゲームならでは。
そしてこの作品の最も残念なところは、続編が前提のゲームで続編が作られなかったことに尽きるといえよう。
続編に関しては小説版で楽しむほかないのがとても残念だ。