初エロゲだったけど楽しめたし十分に泣けた
お店で絵買いした人生初エロゲ(同時に買ったのもあるけど)。
なので、エロゲに関してたいして知っているとは言えない人間の意見です。
・キャラ
実質の主人公だった蓮司は最初は好きではななかったです。他のキャラに比べて割り切りが早く、人の感情を切り捨てるタイプに見えたので。ただ、後半になって自分のそうした決断の早さが人の表層だけを見ていたことに気付き始めたあたりから、蓮司の人間味がわかったように感じてきました。あとはもう、よくがんばったなという感じです。
女の子はなんで攻略できないのと思うほどに可愛い子ばかりでした。るみは確かにいい子だし、物語の構成的にも他の子を攻略はできなくてよいと思いますが、結花と工藤ちゃんがとても気に入りました。
結花は自分に自信がなく、いつも警戒しているようなおどおどした感じでしたが、ある切欠を得て、自分を変えようと頑張りだします。その健気で、精一杯進もうとする姿と、本心を見せたときには思わず泣いてしまいました。
工藤ちゃんはもう、単純にいい女だなと。会の時の甘い声は声優さんの演技もあって、すっごくよかったです。
あとは長門がインパクトありました。真と偽が入り混じっていて、胡散臭さが半端ないくせに存在感はすさまじい・・・ある意味かっこいいですが。
・話について
文章に詳しいなんていえる人間ではないですが、個人的には読みやすい文章だなと感じたのと、抑圧された状況とか、自問する姿みたいなのがとても良かったと思います。かすかに光明が見えた、解決したと思わせておいて、そこから落とすという展開が多く、中盤からは見ていて引き込まれるように感じました。あとは複線の回収もうまかった感じです。長門が最初の方にいった言葉が、本当に最後に回収されたり、「おお」と思わせるものもありました。
蓮司に感情移入していったせいか、こっちも気づきもしないというか、考えもしなかったことが明らかになって、その時に一番泣けたかなと思います。
まぁ、しょせんエロゲだしと思ってはいましたがここまで感じ入るものがあったので、満足のいくゲームでした。