お姫様ヒロインとは、どうあるべきかをとことん追求した作品です
エロゲーに置けるユーザーが求めてるお姫様像とは、どんなキャラクターなのかを
細部に渡ってとことん深くまで理解し、その要求を満たす為の全キャラ設定と容姿や
服装も含めたCGクオリティ、魅力を最大限まで引き出す為のシナリオを完璧に
練り上げ、作品化するメーカーとしてはオーガストさんが飛び抜けて優れてますね。
シナリオ単独で唸らせるのでは無く、あくまでキャラ前提でそのキャラの魅力を
活かすには、どういったシナリオにしたら良いのかを考慮した上で作られてるので
攻略ヒロインに対する愛着が他作品とは比べ物になら無い程高いです。
攻略しなかった側のヒロイン達やサブキャラ達も実に活き々と描かれています。
フィーナルートで二人が仲違いした際に、達哉にはさやかがフィーナにはカレンが
それぞれ叱咤するシーンは、サブキャラの見せ場として凄く印象に残りました。
通常、この手の仲違いシーンではサブキャラが主人公だけを叱咤して仲直りさせるのが
お約束で、喧嘩に置ける一番大切な【喧嘩両成敗】を無視したパターンがさも当然の
ように描かれていて、個人的には常日頃から”綺麗に纏めてるけど、それって
違うんじゃないの?”と思っていたので、特に上記のシーンが印象に残っています。
Hシーンにおいても、最高に愛着の沸いたヒロインと濃厚でラブラブなHシーンが
複数回にわたって展開されるので、そりゃもうお腹一杯の満足度120%です。
ぶっちゃけ、プレイヤーとしたら大好きになったヒロインと濃~いHを何度も
しまくりたいわけですよ。
不満点としたら、リースシナリオの締め方かな。
最終的にバッドエンディング気味に終わるリースシナリオは、シナリオ的にも
フィーナトゥルールートへの布石の為に作られてるので、ボリュームもラブラブ感も
薄く、これなら攻略対象から外しフィーナトゥルーシナリオに置けるスーパーサブと
して立ち振る舞ってた方が良かった気がします。
あそらく今後、コンシューマ等でも発売されるでしょうが、この作品の魅力を
余す事無く味わうには、ヒロインと心も身体も深く結ばれる18禁版の方が
絶対オススメです。