キャラクター全員が魅力一杯
巷の評判は大変に良いみたいですが、個人的には微妙な部分も多々見受けられました。
まずシステムが使い辛い事、シナリオ構成では９割が共通ルートである事、
シナリオのテンポを著しく阻害するミニゲーム（クイズゲーム）がある事、主人公の
設定が優柔不断な上にヘタレを前面に押し出したキャラである事、同意（和姦）
とは言え、教師と言う立場であるにもかかわらず生徒を就業時間中に校内で犯って
しまう無神経さ（しかも、本人に背徳感無）等々マイナス部分を挙げたらキリが
無いです。
しかしそれを補って尚余るキャラクター達の魅力がありました。
サブも含め割と多目の人数が居ましたが、各個人個人のキャラ設定をしっかり
組上げた上で描いてるので、全員がとても活き活きとしています。
キャラ同士の絡みの部分は文句無く満点です、登場人物全員で各ヒロインの問題に
取組み励まし支え合い乗り越えていく姿は実に気持ちの良いものです。
主人公が物語の中心に居るのでは無く、養護教諭と立場を踏まえて何時でも手を
差し伸べられる距離感を保ちながらも常に一歩外から見守る姿勢も好感が持てました。
(だからこそ、校内でいとも簡単に生徒と情事に耽る非常識さが目立ちました)
しっくり来る表現で言えば、荒削りな作品って事になるかと思います。
いつ名作級の作品を作り上げても可笑しくないクオリティ基盤は持っているので、
次回作以降が楽しみなメーカーさんかな。