発想は良いが調理の仕方を間違えた感じ？
･･･って言うのが最初に抱いた感想です。
原画・塗り・キャラクター造詣・音楽は良く、シナリオは先が読めるけども並。
私個人としてはキャラクター設定とシナリオの見せ方に不満を感じました。
主人公のキャラ設定が中途半端で「鬼畜」としてはヌルすぎるし「英雄」としてはダメすぎて感情移入できない。
その設定のせいかヒロイン達の普段の主人公への扱い方も雑で酷く「重要な場面だけ主人公に頼る都合の良い女」というウザいヒロイン達にしか見えない。
これでヒロイン達に好感を持てと言うのには無理がある。
普段は、だらしなくても「決める時は決める主人公」なら好感が持てるのに、でしゃばりすぎなヒロイン達と中途半端な主人公のせいで台無しです。
シナリオでは一国の王同士でのやりとりだけで描くよりも「国取り」の場面を丁寧に描くか「円卓の騎士」を掘り下げて描けば名作として扱われたのではないかと思うと残念でならない。序盤は特に戦乱の世とは思えないくらい軽く描かれているし。
ファンタジー好きなら「円卓の騎士」のテーマは好感と期待を持てる題材なだけに「Knight Carnival!」は個人的にガッカリゲー。
「騎士娘CG」が見られるだけで狂喜乱舞と言うのでもなければ購入に踏み切るのは、あまりに地雷です。