アニメでしかfateに触れてこなかったので、原作を初プレイ。switch版ということでシステム面が月姫リメイクと同様で快適でした。プレイするなら断然こっちの方が楽かも?あとアニメでは描かれなかった心情や日常シーンが見れて満足です。その中でも桜√でセイバーオルタと士郎のみの戦闘とか劇場版では見れない展開も見れて最高だった。
「Fate/stay night」は、TYPE-MOONによるビジュアルノベルで、魔術師と英霊が繰り広げる壮大な戦いを描いた作品です。このゲームは、深いストーリーと魅力的なキャラクター、選択肢によって分岐するシナリオでプレイヤーを引き込む作品で、シリーズの中でも非常に人気が高いタイトルです。
まず、このゲームの最大の魅力は、ストーリーの多様性と深さにあります。物語は、「聖杯戦争」という魔術師たちが英霊を召喚して戦う儀式を中心に展開します。プレイヤーは、主人公の衛宮士郎となり、彼がどのように戦い、どのような選択をしていくのかが物語を大きく変化させます。このゲームは、3つの異なるルート(「Fate」「Unlimited Blade Works」「Heaven's Feel」)に分かれており、それぞれのルートで異なる視点から物語を楽しむことができます。それぞれのルートには、個別のキャラクターとの関係性や深いテーマが展開されており、どのルートも非常に魅力的です。
キャラクターについても、非常に魅力的な人物たちが登場します。特に、サーヴァントであるセイバー、アーチャー、ランサーなど、英霊たちの個性や過去が物語をより深く、重みのあるものにしています。セイバーと士郎の関係が描かれる「Fate」ルートでは、二人の成長や絆の強化が感動的で、他のルートでは、アーチャーやヒロインたちとの対立や共闘が物語にスリルを与えます。それぞれのキャラクターが抱える葛藤や、背景にある物語は非常に深く、プレイヤーが感情移入する要素が豊富です。
また、バトルシーンも非常に見応えがあります。魔術や剣技を駆使した戦闘が描かれ、戦闘の結果が物語に大きく影響を与えるため、戦いの重要性が際立っています。さらに、バトルシーンの演出やグラフィックは非常に高水準で、スリリングで迫力のある戦闘が楽しめます。
音楽も素晴らしく、戦闘や感動的なシーンに合わせたBGMが、プレイヤーの感情を引き立てます。特に、感動的なシーンでは音楽がプレイヤーの心を動かし、物語に対する没入感を増します。
ゲームの選択肢によって物語が分岐し、エンディングが異なるため、何度もプレイして新たな視点からストーリーを楽しむことができます。各ルートにおけるキャラクターの成長や選択の意味を噛み締めながらプレイすることで、より深い理解と感動を得られることでしょう。
総じて、「Fate/stay night」は、ストーリードリブンなビジュアルノベルとして、非常に完成度が高く、心に残る作品です。魔術、戦い、絆、選択の重要性といったテーマが織り成す物語は、何度も楽しめる価値があり、TYPE-MOONのファンでなくとも十分に楽しめる作品です。