「犬や猫と違って、人間がなぜ二本足で歩くか知っているか? ・・・・・・空いてる両の手で、愛する人を抱きしめる為だ」
恋愛0キロメートルをコンプリートしましたので感想を書きます。
本感想は私のブログからの引用になります、ネタバレはありません。
恋愛0キロメートルコンプリートしました!
プレイ時間は約30時間(うち体験版部分2時間)
CGは差分無し92枚(うちSD絵11枚)
Hシーンは各ヒロイン3回の計15回
それほど長いゲームではありませんが
4日で一気にクリアしてしまったことからも分かるとおり非常に面白いゲームでした。
プレイし始めたら一気にコンプまでいけると思います。
声上げて何度も大笑いさせてもらいましたし、
実咲や咲耶ルートではじわっとくる素晴らしい作品でした。
ASaProjectさん本当にありがとうございます。
以下、簡単な感想です。
ネタバレはほとんどありませんがまっさらな状態でプレイしたい方はご注意を。
まず最初に言いたいのは「史上最強のそよそよゲーがきたよこれ」です。
ヒロインにあるまじき顔芸で話題になった乃来亜さんに目が行きがちですが
遠野そよぎさん演じる咲耶さんの破壊力が完全にカウンターを振り切っています。
キャラとシナリオと中の人の演技が合わさって怖ろしいことに。
自分のルートだけでなく共通や他ルート(特に実咲ルート)でも
活躍しまくりでもう手が付けられない状態です。
プレイ順は乃来亜→マヨ姉さん→実咲→華→咲耶。
ロックはおそらくかかっていないと思うのでどのヒロインからでも攻略できますが、
実咲だけは咲耶の前にクリアしておくのがオススメです。
では順番にヒロイン勢の感想を。
長女 マヨ姉さん。
マヨ姉さんは汚部屋カワイイ。
発売前は正直ノーマークだったんですが製品版を
プレイして一気に株が上がりました。
才色兼備のパーフェクトお姉さん、でもおウチではだらけまくり。
これだけならよくあるテンプレ残念美人だったのですが
それだけにとどまらないのがマヨ姉さんの魅力。
誰よりも家族想いで、自分のもてるもの全てを動員して
家族を守ろうとする姿勢が最高にステキです。
(このあたりはマヨ姉以外のルートで存分に発揮されます)
そしていざ本人のルートをやってみたらこれまた
非常に人間味のあるシナリオで・・・大好きすぐる。
ただ、このルートはある意味人を選ぶシナリオかもしれません。
どれだけマヨ姉さんの気持ちを感情移入して汲み取れるかがキーになりそう。
あ、あと鈴谷まやさんの演技もキャラの良さに大いに貢献しています。
声的にはマヨ姉さんが一番えっちだったかと・・・パサパサ
猫撫で声やドスの利いた声も◎
次女 咲耶さん。
か わ い す ぎ る
素直になれないツンデレ幼馴染と言ってしまうと
これまたテンプレ極まりないヒロインなんですがそのさじ加減が絶妙。
上述したとおりそよそよの演技がノリノリで吹っ切れまくっているのが
その素晴らしさを大いに加速させています。
今期プレイしたゲームの中でもこのヒロインは相当上位に食い込んできそう。
共通ルート序盤のシーンですが、
素直になれない咲耶さんを矢崎家の男たちが応援するという構図は
今までありそうでなかったシチュエーションかと。
だいたい男キャラって♂の主人公の応援&アドバイス役ですからね。
男キャラがどれもステキ&面白いのもこのゲームの魅力かと。
親父は特にヤバイw
咲耶ルート自体も演出・シナリオ共にかなりハイクオリティで文句なしにオススメ。
このレベルのギャグとシリアスの容赦ない畳み掛けはそうそうお目にかかれないかと。
咲耶だけでなく主人公を含めほかの登場キャラが
全て良い仕事をしているのが非常にポイント高いです。
乃来亜や華は自分のルートよりも遥かに輝いている気がw
えっちなシーンも容赦なくて・・・ゴム咥えてる咲耶さんスケベすぎるんだよなぁ。
京一の脱ぎたてシャツを発見したときの咲耶さんとか
もうホントいろいろやばいですから!
各ヒロイン3シーンしかないので一人エッチは無しかなぁと思っていたけど・・・
あった・・・あったよ!しかも分割せずにそのまま本番だよ!最高だよ!
最初に書きましたが実咲ルートでの咲耶さんも非常にステキです。
個人的に補正が入りまくっているのもあって一番好きなのは咲耶ルートですが、
純粋に話の展開やキャラの心理描写に関して言えば実咲ルートでの咲耶の方が
素晴らしいと言えるかもしれません。
三女 実咲さん。
吹っ切れた実咲さんの威力が宇宙ヤバイ。
健気で謙虚な性格、家事万能、あらぶるおっぱいと全てを兼ね備えた
怖ろしい子、実咲さん。今は乃来亜に大きく遅れをとっているけど
(実咲14万票に対し乃来亜さんは100万オーバーw顔芸強すぎ)
最終的には一番人気が出そうな気がします。ホントに良い子。
おっとりなのにギャグのキレも実はなかなかで
興奮してきたときのセリフは見ててめちゃ楽しいです。
五行なずなさんの演技も素晴らしすぎる。
実咲ルートはこのゲームのストーリーでもかなり重要な位置を占めているので
前述したとおり咲耶ルートの前に攻略することを強くお勧めします。
実咲ルートでのマヨ姉、咲耶、そして氷室屋はめちゃくちゃ良い役回りをしています。
これはライターさんの仕事が素晴らしすぎでしたね。ありがてぇありがてぇ。
下手すると興ざめになってしまうメタ視点でのネタの使い方も絶妙なんだよなぁ。
えっちなシーンもやる気満点でどのシーンもパサパサに。
3つ目のアレはディスプレイ舐めそうになりました(まさにてへぺろ)
四女 乃来亜さん。
キメキメ顔は何度出てきても笑ってしまいます。
顔芸でインパクト大賞を掻っ攫っていった感じのある乃来亜ですが
その面白さはシナリオやテキストのタイミングの良さに裏打ちされたものです。
パロ/オリジナル入り乱れてのギャグは乃来亜単体だけではなく
他のヒロインや主人公も巻き込んで相当ハイレベルなものになっており
もう正直スゲェとしかw
あとは清水愛さんがこれでもかってくらいノリノリで最高です。
そして演技の幅の広さに驚きました。国宝でいいよ、うん。
ただ肝心の乃来亜ルート自体が失速気味なのが残念でした。
乃来亜ルートにしか出てこない鬼瓦先輩も立ち絵的にはすごく好みなんですが
シナリオの展開が平凡な上に冗長なため
魅力が損なわれてしまっている感が否めませんでした。
最初のキスシーンを始め、一枚絵のクオリティは5キャラ中トップかもしれません。
「俺の乃来亜がこんなにかわいいはずがない」状態。
たぶん乃来亜と華の原画担当が夕凪セシナさんだと思うのですが
涎などの汁成分ありありの表情差分やかわいらしく、
ときにはだらしなく突き出した舌など絵のエロさはハンパないです。
五女 華さん。
華さんは天邪鬼カワイイ。
末っ子毒舌クーデレ妹とこれまたテンプレ的ですが
「お兄ちゃん」の使い方が絶妙。
めちゃくちゃ罵られてるのに最後に「このお兄ちゃんめ・・・」とか
付けられると悶絶してしまうってちくしょう。
森谷さんの演技が上手いのも◎
なんか声優スゲェしか言ってない気がしてきたわw
この性格で実は乃来亜と同じくボケ担当であるという点はちょっと新しいです。
乃来亜とはまた違った雰囲気のボケには大いに笑わせていただきました。
残念なのは乃来亜同様、華自身の個別ルートがあまりおもしろくないこと。
こちらは「いろいろとうまくいかないすれ違いやもどかしさ」を
表現したかったのだとは思いますが
残念ながらあまり読み手に伝わってこないものでした。
むしろこれまで上手い具合に「主人公の鈍感さ」を表現していたのに
このルートに限ってはそれがただの不快な行動に成り下がってしまっているのが
読んでいてかなり辛かったです。
主人公との交際を内緒にしておこうという華の思いから
このようなすれ違いに発展していくのですが
その華の考えもあまり重要なこととは思えず、
いわゆる「読み手と登場人物の感情が大きく乖離してしまう」状況に陥っていました。
しばしばこういう展開を他のゲームでも目にするので
好きな人もいるのだとは思いますが、個人的にはちょっときつかったです。
華というキャラクター自身はデザイン的にも性格的にも好きですし、
共通ルートや他ルートでの言動がおもしろかっただけに非常に残念です。
ネガティブな意見ばかり挙げてしまいましたが
華ルートの親父と希桜さんはめっちゃくちゃ面白いです。笑いすぎて苦しかったw
親父は咲耶ルートでも大活躍でサブキャラ大賞と言えるかもしれません。
本田もめちゃ面白いし、ゆいにゃんの演技がバッチリで素晴らしいんですが
親父には一歩及ばない感じ。親父の「ハー」がめっちゃ好きですw
長くなりましたがキャラに関してはこの辺で。
次はCGについて。
原画は咲耶・実咲がぱん太さん、マヨ姉が柊暁生さん、
乃希亜・華が夕凪セシナさん・・・だと思います。
どの方もいい仕事してくれていてありがてぇありがてぇ。
咲耶さんと実咲さんのゴムマリは立ち絵見てるだけで
辛抱たまらんくなってくるんですよね・・・
あの制服の紺のシャツ、一体どういう素材なんだ・・・
ピチピチすぎるだろjkいや大好きなんだけど。
服装差分も非常に種類豊富なんですが、
種類が豊富ゆえに立ち絵ポーズのパターンが少ないのは気になりました。
乃希亜と華は基本の私服立ち絵にも2種あるいは3種のポーズがあるのですが
他3キャラには制服姿にしか立ち絵ポーズに複数パターンがなく
乃希亜に比べて立ち絵に動きがない感じになってしまっていたのは
非常に残念でした。
せめて基本の私服姿にだけでももう1パターンあれば良かったのですが・・・
一枚絵も個人的に最重要キャラの咲耶さんが
他キャラに比べて少なめなのが辛かったです。
「Girl's Song」が流れるあのクライマックス的なシーンは
やっぱり一枚絵が欲しかったところです。
涙で顔をぐっしゃぐしゃにした咲耶さんとか見てみたかった。
システムに関しては体験版とほとんど変わりませんが
クリック時音声停止/継続の切り替えが追加されていました。
BGMに関しては・・・これはもう素晴らしいとしか。
咲耶さんのテーマがもう大好きすぎてこれだけでごはん何杯でもいけます。
かわいらしいピアノメインのメロディ、軽快なクラップ音、
裏でリズムを取っているピコピコ音・・・もう全てが素晴らしすぎ。
今のところ今年一番好きなラブラブルの「そして始まるふたりの物語」を超えそう。
そしてボーカル曲がどれもこれも良すぎていろいろおつゆ出ます。
特に「君と僕」がやばいですね。花たんさんの声は反則だわ・・・
流れるタイミングも涙腺壊す気満々で、もう勘弁してくださいw
他にもOP、もうひとつの挿入歌「Girl's song」、EDの「Re-start!!」と
名曲のバーゲンセール状態。
これが全部同梱CDに入ってるとかありがたすぎて感謝してもしきれない。
以上、少し長くなりましたがコンプ後の率直な感想です。
個別ルートで失速するとの噂が先行している感がありますが
乃来亜・華ルート以外ではそんなことはなく
むしろギャグもシナリオも個別の方がより良かったと個人的には思っています。
(もちろん共通も素晴らしいです)
10月は結局恋0一本に絞りましたが、その選択が大当たりで大変満足です。