本編の味そのままに、一歩先に結論を進めた良アペンド
エピローグが胸にくるね。
「君が一番だ」なんてさ。
テストの成績では二番にしかなれなかった周大くんが、
誰かにとってロミにとっては「一番」だって。
そのことにうれしそうな笑みを浮かべる周大くんの顔もいいよなあ。
前半は本編のミコと野上っていうユニークな新キャラを交えて日常パートの続き
ミコも野上もいいキャラしてたなあ。
どうしても本編未登場のキャラって薄くなりがちだけど、それがないくらいにいいキャラだった。
若干パワーダウンしてるようにも思えたけど、
ここの日常パートは本編でも高く評価してた部分なので、延長戦してくれて嬉しい。
えろげ作る話が面白かったですね。
後半はロミの正体だったり、新たな問題に対する解決のために新たな敵(個人的にはこいつは敵ではない)
とドンパチやりながら、いろいろと本編の内容補完。
突然スパロボが始まるのはどうかと思うけど、まあわかりやすいしね…
周大くん、というか人間が「新世界」を欲しがらない理由が何度も語られていたのが印象的。
要は「わからんから知りたくなるんだ」と。そして自分の知りえたものでないと意味がないと。
理解しえない他者だったりと触れることで、
自分自身もまた変わっていく、ロミが言っていたように魂が強くなっていく。
このこと自体も周大くんが自分の躍進力を止めずにあがき続けた結果、
だから本当にロミの言う通りになってるんですね…綺麗だなあ
それが本編のロミのことばによって想起されるのもいいよね。
ロミはロボットでありながら、この時点でずいぶん人間的だったんだなって気がします。
それで戦いの果てにミコもロミも各々の理由で消滅。
ここから周大くんのエロゲ主人公力がオーバーフローします。
天国まで意識を飛ばしてロミ(とミコ)を探しに行く行動力とんでもない。
めでたくロミの魂を器に接続し、ハッピーエンド。
多くの人が見たかった形じゃないかな。
総評としては、
本編の味をそのままに補完しつつ、
ミコの存在の説明(本編のままだと全知全能と喚く、わけのわからない女なんだよなあ…)
ロミの正体とそれに伴う問題の解決
長い時間に及んだ、ロミと周大の恋物語の終わり
これだけのことを詰め込んだ良アペンドだと思います。
わからなくても、答えが出なくてもいいから、理解不能でも触れてみること、
そうすることで自分の魂を強くできる。
エロゲはいいですね、ほんとに