ボリュームたっぷり。
シナリオは及第点といったところ。ただ、咲良と幸介の間にはもっと
複雑な関係がありそう(亡き夫と幸介が瓜二つという以外に)と思い込
んでプレーしていたため、咲良シナリオにはやや不満が残った。
あと後半はも少し色々修羅場があった方がよかった。
みんな良い人過ぎるというか、潔すぎるというか…。
特にまどかは不憫すぎたなぁ。まさに「ハブ」にされた格好だし。
それにしても、よく一つのゲームにここまで色んな要素を詰め込んだなぁ。
おかげで少々食傷気味。
流石にこんだけ色んな属性を入れちゃうと、全てを許容できる人はかなり
稀ではないかと思う。特に「寝取られ」に関してはマニアックだし。
プレーを始めて2ヶ月もかかったのは初めてだけど、その理由の一つはこの属性に
かなり抵抗感があったから。隣家の父子にはマジで殺意を覚える。
なんで、嫌いな属性がある人は避けた方が賢明かもしれない。
あとは、ゲーム性かな。
かなりムズい。チャート見ずにクリアできる人いんのかと思うくらいムズい。
シナリオ上・システム上、どうしても他のヒロインと接することになるので、
メインヒロイン攻略においても、その人物とだけ過ごす選択肢だけ選ぶわけ
にもいかない。選択を誤ると、好感度は下がるわ、お金は没収されるわで大変
な目にあってしまう。それが3ヶ月強続くんで、もう辛いの何のという感じに
なってしまう。おかげで、フルコンプ時は感動というよりは「疲れた」「やっと
終わった」という気持ちが強かった。
全体的にはシナリオ・ゲーム性・エロのバランスが上手く調和した、十分な良作
といえると思う。ただ、個人的にはゲーム性がやや強いために、シナリオを楽しむ
というよりは、攻略する過程を楽しむ作品であると感じられた。もっとも、それが
ゲームとして本来あるべき姿かなとは思うが。というわけで感動分を差し引いてこ
の点数で。