ひたすらどうでも良くて起伏もないシナリオが延々と続くのは、苦痛の一言に尽きる。このゲームのライターは、読み手の興味を持続させる技術について、もう少し学んだらどうか。
「トゥルー・ラブ・ストーリー」に似た、主人公視点でアニメーションする「下校モード」が設けられているが、好感度を上げるための会話の緊張感など微塵もなく、ただ単に場面として挿入されているだけ。
あるキャラが最後に妊娠するが、それさえも、まるで日常の一コマのように「じゃ、一緒に暮らそっか」だけで片付けられ、全く何のドラマも葛藤もなく終ってしまうのには驚愕した(ボテ腹エッチさえない)。
彼女自身の夢を叶えるための支えとなることに主人公が徹底する奏絵シナリオに、唯一、多少の新味を感じた程度。
キャラは確かに魅力的だし、好みのエッチシーンがないわけではなかったため、かろうじて、この評価にした。