今回も、グラフィック・ボーカル曲とBGM含めて音楽は申し分ない。ストーリーもシナリオに期待するゲームとして見なければ十分なレベル。アフター編という発想もよかった。
1.ストーリー
初恋1/1は、摩耶ルート除いて、つまらなくはなかったという程度の印象だったが、星織ユメミライについては、キャラゲーとしては十分なレベルに仕上がっていたと思う。キャラといちゃいちゃバカップルして、その可愛さを見せることを重視すれば、重苦しいシリアス展開は上手く作らないと邪魔にしかならないし、いいバランスで作られていたのではないだろうか。
2.キャラクター
律佳が可愛い。もう本当にとにかくかわいい。プレイしながら1分に1回くらいのペースで「ヒヒッ」と気持ちの悪い笑い声あげるレベル。甘え方がいちいち可愛すぎるんですよこのこ。そらや美砂先輩、透子とかもかなり気に入った。
ストーリー凝ることよりも、ヒロインとバカップルすることに力入れたってことだと思うが、上手くいったんじゃないか。けっこうみんな可愛かったし、それなり以上に楽しめた。
3.アフター編
ほとんどのゲームは、だいたい主人公とヒロインが最初に属していた組織の中でストーリーが完結し、その先の話については触れられないか、エピローグで結末だけが示されるものが多いように思う。もちろん、それだけその中でのストーリーを綿密に作りこむことができるわけだし、これはこれで魅力的なもの。
ただ、本作は、そもそもボリュームがあることに加えて、スクール編を七夕祭りだけで完結させることで、主人公とヒロインのその先を丁寧に描くという方針をとっている。このアフター編にある程度の時間を割くという方法は、2つの点でとても魅力的だったと思う。
1つは、普通のゲームでは結末だけが示されるところを、2人が置かれる環境の変化やそこに至る過程がダイジェストっぽいものとはいえ、ある程度丁寧に描かれることで、2人の物語をよりしっかりと見届けられた気分になれて、エピローグを見た時の満足感が高いこと。ある程度アフター編を読み進めていくと、特に立絵が変わるわけでもないのに、ヒロインが少し大人びて見えてくるから不思議。
もう1つは、2つの場面でのヒロインの可愛さが見れるところ!学園・制服でのいちゃいちゃと、スーツ姿でのいちゃいちゃが同じゲームの中で両方見れるものというのは、少なくとも私の知る限りではあまりないように思う。美砂先輩に、スーツ姿でパフェのあーんをねだられるシーンの可愛さといったら!!
4.総合評価
BGMも「星に願いを」をはじめ、聞いていて気分のいいものが多かったし、13曲にもなるボーカル曲の出来も全体的によかった。特に「Celestia」と「大切な人へ」がお気に入り。
ということで、全体的に出来は良く、初恋1/1と比較してもストーリーの評価が上がった分点数も上かなというのが基本的な評価。ただ、初恋1/1に関しては、「さよならのコトバ」と碧さんの卒業式シーンで自分の中での評価が跳ね上がっている部分があり、本作についてはそこまでのインパクトはなかったので、点数としては若干上になるにとどまるが、アフター編への賛辞を上乗せしてこの点数ということにしておきます。