少しの切欠で何かが変わるかもしれない。そのキッカケとなるのが本作であれ
序盤どころか中盤まで人を選ぶが、家族愛や後悔を抱えている人はささると思われる本作。
経験からカウンセラーは信用できないのだが、それこそ作中で描かれる相談というのは人間ができていないと行えないものだと感じた。
現実では初回30分以上、再診5分以上など時間の制限があるが、インターネットという媒体を介することで丁寧な描写、各人物たちの内面に切り込んでいくストーリー展開はなるほどと思う。
そして無料。
私が退屈に感じたのは物語が上手くいきすぎているからだが、それも終盤の展開を知った後なら話は変わってくる。
とくにカウンセリング講座はタメになる考えが多く、ストレス社会における相談役としても見聞が広がり身近な人への手助けになれると感じた。
挫折、後悔、孤独。
取り返しのつかないことは多いが、小さくても心の持ちようや言葉ひとつで大きく変わる。
そんな大切なことを、その生命を持って作者に教えられた作品だった。