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kurageさんのALICE♥ぱれーど ~二人のアリスと不思議の乙女たち~の長文感想

ユーザー
kurage
ゲーム
ALICE♥ぱれーど ~二人のアリスと不思議の乙女たち~
ブランド
UNiSONSHIFT:Blossom
得点
80
参照数
1681

一言コメント

良いキャラゲーです。思ったよりも面白かったなと。

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

購入前メモにも書きましたがエロゲーらしいエロゲーですよ。主人公モテモテ、頻繁に起こるHシーン。原画家さんも新人でありながら某富士壷レベルのオーラを醸し出しているという本作。

プレイ時間数は短いです、全ルート含めてHシーンを全部読んでも5時間かかるかかからないか。当方少々読むのが早めなので+1時間位が目安になるかと思いますが、それにしても短めですね。そのせいもあってか共通シナリオも多めです、お茶会面々も最初の方は一緒くたですし。まぁそれはそれで同時攻略がしやすいという所もありますが。

シナリオに関してはメインヒロインである深織ルートが若干真面目でファンタジー要素があるのですが、そこまで深い描写も無く展開も早いです。他ヒロインシナリオは特に障害も無いまま只只ヒロイン達といちゃいちゃするという。まぁキャラゲーという事で割り切って楽しむのが吉かと。攻略順序としては矢張り深織ルートで夢の国における重大なネタバレがあるので深織を一番最後にもってくるのがいいかと、後は別にどの順番でも問題は無いと思います。

深織ラヴェニア、お茶会組、猫白絹でライターは違うのかな?特に後ろ二つは同じ夢の国ヒロイン達のシナリオでありながら結構違いが感じられました。お茶会組の方はちゃんと皆結婚式までやるので後味がとっても良く、好ましく感じました。

元ネタである「不思議の国のアリス」ネタは殆どありません、全く知らなくても問題がない位の関係の無さです。

テキストはまったり&いちゃいちゃです、読んでて退屈はしなかった(くどい様ですが本当に短かいせいもあるでしょうが)ので特に問題は無いです。

Hシーンはテキストはそこまで濃くはないですが、まぁぼちぼち。
基本はいちゃいちゃ純愛Hなのですが、淫乱キャラのルナのHシーンのみ微陵辱要素があります。相手は主人公でルナの妄想なのですが仮想人妻NTR、仮想電車痴漢シーン等が楽しめます。それ以外にもこの主人公は半ばレイプ気味にHシーンに突入し出すところがあるのですが、まぁ別にヒロイン達は本気で嫌がったりもしませんし陵辱とは言えない代物なんですけどね。

あとはMドリのこともそうだけど一寸だけマゾに対するシーンには拘りがある感じがあります、個人的にラヴィニア様のニーソ足コキが一回だけなのはショックでした。

Hシーン数
深織…5(内3回は深織END後のEXTRAシナリオで)
ねこさん…6
ルナ…6
ラヴィニア…5
シルク…6
ファニー…6
山根さん…5
3P4Pルージュ13…3


キャラゲーという位ですし、全般的にキャラ達は可愛いかったですね。私的お気に入りキャラはお茶会組でしょうか、発売前はビジュアル的にもラヴェニア様一強だったのですがプレイしていてもうファニーちゃんが可愛くて可愛くてしょうがなくなってしまったという。ラヴェニア様も夢の国組では一寸赴きが違うシナリオだったので、シナリオに恵まれなかったとは言いませんがキャラゲーのシナリオとしては思い入れが深くなるのはニヤニヤするシーンが多かった方なのではという。

主人公の名前がありすっていうのはやっぱり所々気になりましたが、まぁ慣れましょう。

ゲームシステムは主人公がヒロイン達がいる場所を選択して意中のヒロインに会っていくというポピュラーなタイプ。1イベントにつき行動回数は大体3ぐらい(違う所もあります)、1回行動したらそのイベでの行動は終了出来るので一人のヒロインだけをおっかけたい場合はこのシステムが有用です。クリスマスイベが終わった時にルート判定がありますが、同時攻略が出来ないキャラもいそうです。あるイベントを見ないと見られないイベントもある様で(どちらとも一寸ずつ会う事が条件?)シルクと山根さんの相性の悪さイベ、ファニーちゃんの世界征服とお店の話など。


ビジュアルはのい、ず先生ですのでここは流石の一言。この作品を買われる方の9割9分9厘位はこれ目的でしょうしね。ただ、一寸一枚絵の枚数は少なめです。ヒロインが7人いますが全員HシーンCG枚数は差分含めずに一桁、Hシーン以外を含めても深織が13枚、他は全員一桁です。後少々気になったのがHシーンで舌を出すビジュアルにどうにも妙な感じが・・・あの舌の大きさは絵柄に合わせて、との事なのでしょうが何とも慣れないなぁと。

ぺろ先生のSD絵も可愛くて良かったです、一部SD絵が可愛くて可愛くてもー。

演出は良好でした。視点ずらし、引き等頻繁に使われます。
特に良かったと思えたシーンはお茶会での椅子取りゲーム、パーティでねこさんのドレスアップが行われるシーンですかね。

声優陣も頑張っていましたね、特にスーパーヴォイスによるMドリの熱演と海原エレナさんによるラヴェニアの演技は又新しい境地を見せてくれたなと。


元々シナリオ目的で買った訳では無く、こういう類のゲームだろうと思って買ったのですが予想よりもキャラが可愛くて私的には満足です。