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kurageさんのしゃーまんず・さんくちゅあり-巫女の聖域-の長文感想

ユーザー
kurage
ゲーム
しゃーまんず・さんくちゅあり-巫女の聖域-
ブランド
ALICESOFT
得点
65
参照数
4074

一言コメント

陵辱が全然無いハルカみたいな。

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

コンセプトはいいのに、それにアリスらしさが皆無でかなり薄味に仕上がっている。
キャッチーというよりライトで全体的にぬるい。
最近の一連の低価格ソフトの系譜。この分だと矢張り大帝国不安だなー。


まず陵辱は絶対期待してはいけない。

別に戦闘で負けてもHシーンとか無い、男心教だろうが金瓢箪だろうが、
男メインの宗教団体に戦闘で負けても陵辱Hシーンはない。

和姦抜きゲーとしては○かもしれないが、シナリオに関してはその抜きゲーの範疇を出ない。

闘神都市Ⅲに進み方は近いのだけれど、シナリオの起伏は殆どなく印象に残るようなシーンも余り無かった。
あの二年目のような燃える展開もなくただ淡々と次から次へと敵を倒していくだけ。
ホントに内容スッカスカなんだよなー……シナリオには期待するだけ無駄な感じ。
そんなに長くはなくて、多分数時間プレイを数日間でコンプ可能なゲーム。

個人的に致命的だなって思った点は後半人工的な神通力がーの話一色になって、
どの宗教団体も話に個性が無かった点。
どんな敵が出てこよーがやること一緒で、設定を上手く料理出来てない手抜きに見えた。

テキストは三流。主人公の口調がラノベのギャグキャラみたいで気持ち悪いし、安易なパロネタも寒さに拍車をかけている。
とりあえず入れてみました的なギャグが真面目な話してる時にはいって冷める位の役割は果たしていた。

ヒロインたちもサブヒロインたちとそんなに変わらない扱いで掘り下げは深くなくて、
展開もヒロインごとに変わったりせずに重くない。
サブヒロインといってもそれなりにイベントは用意されていて、
各3回位Hシーンがあるのが十数人かな。

Hシーンのボリュームは70個位で及第点、だけど全部和姦で短いのも多い。
だから和姦ゲーとして、あとサブヒロインにも可愛い子はいるし萌えゲーとして見るべき作品なんだと思う。
多分本作の一番良い点だろう、ここで満足出来れば幸せになれる。

ただ俺は金瓢箪のCGとか見て陵辱色もあると判断を誤った。
そんな自分からすると地雷かなぁ、和姦抜きゲー買うつもりはなかったんだ。


ゲームシステムは温い、特に頭を捻るようなタイプではなく難なくこなせる筈。
合体攻撃とかボーナスを意識して戦闘をこなしていればかなり楽で、
主人公への集中攻撃とかが無い限り負けることはないだろうし、
防御を駆使すれば余裕。

え、ていうか周回ボーナスとか変化無し?な感じでやり込みとかとも無縁。
シーン回収作業じゃないですかーやだー。←こういう口調がいっぱい出てくるのには辟易しました。