最近科学に興味を持ったので、非常に合いました。
最序盤と、ベッドシーン以外、ドラマティックモードで最後までプレイしました。
面白くなってきた時間は5分程度で、この作品が科学の話が軸なんだと理解してからです。
「ニュートン」と入っているタイトルで興味が惹かれ、
ゲーム内容を一切調べずにプレイしましたが、
いい掘り出し物でした。
序盤は変にノリの軽い雰囲気がありますが、わりと早めにその空気はなくなって、
まじめなテキストで安定感を感じました。
最近はノリのかるすぎる作品が多いので、落ち着いたノリは好感触です。
シナリオも面白く、終盤までずっとシナリオパワーでぐいぐい読みすすめることができました。
ところどころ、初めて見る演出があったのも印象的です。
エミーさんがキャパを振り切った時の唐突な一枚絵や、各ヒロイン用の導入ムービーは、新鮮でした。
特にヒロイン用ムービーの演出には感動しました。
今後のスタンダードになるんじゃないかってくらいの、いい演出ですね。
エロゲというジャンルは、演出面で新しい手法があまり出てこないと思ってるので、
こういう試みは嬉しいですね。
BGMも雰囲気の良いものが多いです。
わりとかけっぱなしにして、別作業したりしてました。
細かいですが、「音声再生中に文字表示を消す機能」があるのがとても嬉しかったです。
これがあると、オートモード時の音声再生待ちのいらいらがなくなって、
話に集中できるんですよね。
真面目な作風の、シナリオを読ませるゲームでは、すべてに実装してほしいです。
音声待ち対策は、エロに限らずノベルゲームの宿命だと思うので、
気になってる人は、ぜひ使ってみてほしいです。
日本語吹き替えの映画や、アニメを見てるんだと思うと、入り込みやすいです。
ただ、全体的にレベルが高かっただけに、最終盤の失速が肩透かしでした。
具体的には、アリスルートに山場がないように感じました。
二人が最終的に一緒になれないのはいいのですが、
そこまでに大きなイベントがほしかったですね。
総じて、とても楽しめました。
タイトル買いして当たると嬉しいですね。
このブランドの作品は初でしたが、とても楽しめたので、
今もうすでに次作の未来ラジオをプレイ中です。
2020/2/18時点での中央点75点は、わかる気もしますが、
心情的にはもう少し高くてもいいと感じる作品です。
本作の前に、きゃべつそふとさんの「アメイジング・グレイス」をクリアしたのですが、
本作のほうが楽しかったです。
シナリオの緻密さや盛り上がりの規模では負けていますが、
テキストや演出ではずっと好みで、ノベルゲームはそこが合うほうが楽しめると思います。