ライトなNTR
作者もブログに綴っているが、ガチのNTRというよりは、周囲の女性がチャラ男の餌食になっていく様を描いたライトなNTR作品。なので、このサークルさんの他作品のような作風を期待している人には少し期待外れな部分もあるのかもしれない。僕自身、メインヒロインと委員長以外は「あまり……」という感じだったので、批判も理解は出来る。もっとも、それはコンセプトから明白であることなので、批判すること自体が筋違いにも思えるが……。
メインヒロインの話だけでも十分エロい。男勝りな幼馴染がチャラ男によってオンナにされていく様はNTR力(謎用語)高い。本当にこの作者さんはヒロインの内面の変化の描写が巧いと思う。
主人公の傍観気質について、特に不満は感じなかった。あの状況で行動できる人間の方が少ないだろう。
同時に、みずきの即堕ち展開についても問題は無いように見受けられる。人間っていうのは流される生物なんだし、許容範囲。客観的に見て強引な展開であっても、当人からしてみれば事情はまったく異なる。みずきは年頃の女の子、色恋に興味津々な世代でもある。問題は、そこに介在する葛藤や逡巡が描写されているかであり、本作ではそのようにされていた。それに、即堕ちと言っても人によってその定義は異なるし、その前座(他ヒロインシーン)で「みずきに長谷川の魔の手が伸びるのではないか」という不安感はしっかりと描かれている。即堕ちって言う程即堕ちはしてないしね(ホントノキモチと比べたら、今作は即堕ちに見えてしまうのかもしれないけれど)
それにマジカルチンポだって悪いものじゃないよ、うん。マジカルチンポが通用するってことは、ヒロインの無意識的な判断の基準がペニスにあるってことでしょ。エロいじゃん。
原画について、柔らかい絵柄とNTRというジャンルのギャップが実に素晴らしい。女の子特有の程よい筋肉も描かれていて良かった。
ボリュームもミドルプライス作品(下手したらフルプライス作品)に匹敵する。