期待に十分応えるキャラゲー。でもメタ発言が多すぎて目に付く
アブノーマルな変態ヒロイン達にひたすら迫られる馬鹿馬鹿しいキャラゲー。
最初からヒロインたちの好感度はマックスである。ヒロインたちは4人とも可愛い(特にモカチョコの暁乃)。暁乃ねぇのタペストリー選んで良かった。ちなみに卑語はP音あり。
全体でシナリオのテンポが良く、おおむね期待通りであると言える。
しかし唯一気になったのは、メタ発言が多いことだ。
地の文(主人公の内心)でも会話文でも、いちいちメタネタがしつこく入る。
主人公「まるでエロゲみたいだ」
主人公「こんなのAVや映画のような創作物でしか見たことない」
主人公の友人「彼女はかわいいでござるな。二次元の女の子と比べても劣らないでござる」
(地の文)こんなとき、僕がギャルゲーの主人公なら……
好みや性癖は人それぞれで、例えば寝取られ・ハード凌辱要素・スカ〇ロなどは大多数に嫌われても、少数からの需要がある。 故に、多数派からの賛同を捨ててでも採用するメーカー戦略は決して非合理的では無い。
しかし、このメタ発言に関してはどうだろう。先に挙げた「好みの分かれる嗜好」と違って、誰も喜ばない要素なのではないだろうか?
「メタ発言があっても気にしない人」はいても「メタ発言があると嬉しい人、興奮する人」はまずこの世界にいないだろう。つまり百害あって一利なしである。
というか、何か面白さを狙って意図的に入れているというより、ライターの語彙(表現のレパートリー)の貧弱さゆえにメタ発言が多くなってしまったように見える。エロシーンのたびに「すげえ、まるでエロゲみたいだ」と繰り返す主人公は、さながらオウムのよう。
メーカー、ディレクター、ライター、その他関係者の方には「メタネタは没入感とトレードオフになり得る。しかも人によっては激しく拒否される」という素人レベルの創作の基本を再確認して頂きたい。もう2017年にもなっているのに「それでも僕はメタネタを入れたいんだ!」と言うのなら、私個人としてはそのクソ寒いメーカー作品を二度と買わないだけである。
俺「以上、見てくれてありがとうな」
終わり。
一同「って、なんで俺くんが!?」
本当の本当に終わり。