EP4に盛り上がりの比重を置きすぎな感じはあるものの、それはそれとして楽しめました。終わり方は…彼らにとってはこれで良かったのでしょう。
EP1~EP3含め全体的にこの作品はシナリオがサクサク進みすぎている感じがあり、私としてはEP1~EP3はそれ故に楽しみきれないところがありました。
現代での戦争描写にしろ物資の調達にしろ過去の世界での行動にしろ人との出会いや別れにしろ、本当にサクサク進むんですよね。
なろう系の物語であるところや時間の流れに関連した出会いと別れを売りにしたいのかなと思えはしましたし楽しめましたが、楽しみきれないと思う自分もいて…
あっさり薄味というわけではなかったのですが。
EP4もサクサク進むことは変わりないのですが、それまで主人公たちがどう受け止めているかはともかくとして文章としてはあまり深くは書かれてこなかった時間の流れというものがガッツリと関わってくるので、他のEPよりもプレイするのが楽しかったです。
ただ、そういうところがあるからこそ、盛り上がりの比重をEP4に置き過ぎではないかと思えてしまい…。
自分としては、終わり方は好みが分かれそうだと思いました。
というのも、EP4で時間の流れや不老の代償とも言うべきものを主にサツキが負ってしまっているのがどうにも気になってしまい…。
サツキの決心は美しく、最終的にサツキが歴史に何かしらの影響を与えたことや主人公とルーに再会できたことはまあ良い話には思いますし、登場人物にとってもハッピーエンドなのだと思います。
でも同時に、時間経過によるサツキの精神的な変化はどうなの?とも考えてしまい…。主人公とルーとサツキの3人の関係を考えた時に、サツキだけが著しく精神的な成長を見せてほしくは無いなあと…
ただこの作品、不老の人間の時間経過による精神的な変化はどうにも薄いように見えるんですよね。
時間経過によるその人物の考え方の変化というのは分かるのですが、それ以外の変化がどうにも薄いような。
精神の成長が抑えられている設定とかがあったりするんですかね。たまにそういう設定のキャラがいるなろう小説は見る気はしますが。
或いは、時が流れようとも人の根本的な部分は変わらない、みたいなことなんですかね。
自分はパッケージ版を公式の通販で予約購入しましたが、終わってみればSteam版の値段通りのボリュームだなと。
パッケージ版はSteam版のコードが付いていてサントラや記念ディスクも付属しますし、終わってみれば納得のできる価格設定でした。
何が言いたいかと言えば、EP2~EP4の追加はちょっと時間掛け過ぎな感じがあったということで…。
ちなみにピンク髪の正体については本編では結局最後まで触れられていませんが、Twitterで公式が言及していますね。