なんでこんなに評価されてるのかは分からない、けど僕も大好きな作品。
この作品は、厨二と哲学で出来ていると思います。この二つが組み合わさっただけでも最強なのに、それに文学やら空想科学といったものが加わるので、大人の厨二、というかなんかそんな感じがしました(適当)。
後は、クールさ。由紀姉と智守のかっこよさですよね、これが最も評価されていると思うんですが、どうでしょう?1章の由紀姉と最終章の智守はかなり魅入った思い出があります。
そう、この作品って哲学とかを前面に出しているようにみえて、意外とキャラだったりシーンだったりに力が入っているのがいいんですよね。ただ、それだけでこの哲学的作品を評価していいのかはちょっと疑問なんです。僕は由紀姉が7人存在する!?(だったか)とか最後に言われたときピンときませんでしたし、音無さんが何を言っているのか十分の一も理解できていません。そんな、理解できていない人って結構、というか大半の人がそうだと思います。(ヴィドゲンシュタインとかが、まず理解不能)そんな内容なのにも関わらず、評価されている現状がなんか違和感を感じてしまいます。僕自身も理解できていないけど、とても面白かった!と思っているので、何とも言い難いのですが…
つまり、何が言いたいかっていうと、この作品は理解できないけど面白いって感じることができる点を、評価されているわけです。でもそれは本当に面白い作品なのか?っていう疑問が生まれてしまうんですよね。感じるように面白い、といえればいいのですが、やはり何が面白かったのか?という問いに対して、僕は何かを言うことができません。、こんな不完全な感想を抱いています。
(追記)7/25
思い返すと結構好きなシーンがたくさんありました。一章の銀河鉄道とか4章?の希美香とざくろのハッピーエンドとか。その中でも、僕の中で際立って印象に残っているのが由紀姉が過去に死ぬ場面です。たしか、孔子先生はすごいよなーとか言ってる場面です。全ての生き物は死を知らない、故に幸福だ。人よ幸福に生きよ、これが言いたかったんだなってとても納得したシーンでした。向日葵と教会の感想にもちょっとだけ書いたのですが、これは詠ルートで別の面から書かれていたと思います。よく分からない作品だ、という感想を最初にだらだら書いてしまいました。ですが、僕は「幸福に生きよ」というメッセージ性と、それを意味する「素晴らしき日々」というタイトルの調和が良いところだと思いました。