松永久秀の可愛さだけで＋10点付けられるレベル
一時期クソゲーと騒がれた戦極姫シリーズの三作目。
三作目ともなるとシステムもそれなりに洗練されてきていて、少なくともクソゲーではなくなっている。
ちなみに現在の最新作は「4」だけれどユニーク武将の数やシナリオの質なんかを考えたら個人的にはこちらをおすすめしたい。
システム的には4のほうがさらに改善されてるけど。
戦極姫シリーズはゲーム性重視のエロゲーなので、今作もシナリオはおまけ程度と考えて期待していなかったけれど大誤算で三好ルートは予想以上に楽しめた。
昨今のエロゲーは大体ゲーム開始時から既にヒロインが主人公に惚れているか、そうでなくてもヒロインのほうから主人公に惚れるというパターンが多いから、三好ルートのように主人公はヒロインに惚れているけどヒロインは主人公のことを手駒としか思っていないという関係性はわりと新鮮で良かったかな。
本格的なデレが最後の最後まで来ないというのも新鮮だった。
久秀にはEDが二種類あったけどどちらも良かった。
ハッピーエンド至上主義なので薬盛らないルートのほうが好きだけどもうひとつも切なくて良い。
他のルートに関しても、織田はイベント数も多くて展開もそれなりに面白かったし島津は相変わらずハーレムで単純な萌えだけならかなりのものだしと国盗りゲーのシナリオとしては及第点は取れていたと思う。
キャラの魅力はちゃんと出ていたし。
キャラに関しては上で散々書いた松永久秀とあと弘中隆包が良かった。何をしてても幸せそうで。
音楽もOPの「光舞」はかなりいい曲だしBGMも悪くはない。
マイナスの部分だと、戦極姫シリーズの問題点の一つである絵師の統一がとれてないのは解決してない。
けどもう仕方ないことだしこれはこれでそういうモノだと思えばいいのではと思った。
全体的に絵のレベル自体は少しづつ上がっていっている……気もする。
あと、ぶっちゃけゲーム自体は1～2周したら飽きるのでシナリオが見たいだけなら飽きたらセーブデータなどを入れてしまうといいかもしれない。
幸いこのゲームの回想はわりと優秀だし。
一周が長すぎるのでもう全部遊戯強化版にあるような「地方モード」にしてしまえばいいんじゃないかなとも思う。
戦極姫シリーズのシステムはわりと好きだし今作はシナリオも楽しめたので個人的には凄く満足度の高い作品だった。