ErogameScape -エロゲー批評空間-

ko0124さんのアトリの空と真鍮の月の長文感想

ユーザー
ko0124
ゲーム
アトリの空と真鍮の月
ブランド
TOPCAT
得点
100
参照数
2002

一言コメント

果てしなく青いこの空の下で…。は自分にとってベストオブベストのソフトでしたが、その続編として素晴らしい出来でした。

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

芦日村と堂島開発の衝突は、季節の変化と共に次第に古き神々と遠き神々の戦いへと繋がっていきます。

全ての主要登場人物は2つ目の顔を持ち、話が進むごとに徐々にその顔が明らかにされていきます。それと共にお話の謎も解き明かされていきます。
この過程で得られる快感と主人公との一体感は、果てしなく青い~に通ずるものがあります。

登場人物も不自然さがなく、とても純粋で、生きていると感じさせてくれます。だからどのヒロインも魅力的で感情移入しやすいです。(このように感情移入できるゲームをしたのはかなり久しぶりです。大抵ぶっ飛んだ設定や異世界の法則が支配するようなゲームばかりやってたもので…)

是非みんなにプレイしてみて欲しい、隠れた名作だと思います。

以下ネタばれというより自分用備忘録





<<神室立花>>----------------------------------------------
<<神室立花>>----------------------------------------------
  海神を祀る神室神社の巫女であり芦日学園生

  3年:輩人・朝
  2年:立花・三葉
  1年:砌
 
  だと思いますので、芦日学園の3年生でしょうか。
  輩人の許嫁らしい。6年前に輩人の父親から「家族のように接してほしい」と言われたことを立花なりに解釈すると
  そうなるようです。

  海神によって作られた存在で、山神の監視をし、山神が暴れ出すようなことがあれば海神の眷属を呼び出す儀式を行う
  海神の使いです。人間ではありません。人間の皮袋に何かを入れて作るらしい…。

  幼少時、親代わりである神室真蔵がなくなった後からの生活を村人たちに助けられていて、芦日村住民を皆家族と言っています。
  海神の巫女として村のなかで事件が起こる度、自分から出向いて行って解決を図ろうとするしっかり者。
  そうすることが自分の業だと言っています。
  その為、村人から頼りにされている。

  真蔵の所有していた第三界に関する大量の書物を読んでいるため、山神と海神等の深い知識を持っています。

  海神の使いとしての役割を果たすことを八車文乃に促される。

  海神の眷属を呼ぶには儀式を行う必要があるとの事ですが、儀式を行わなくても眷属を呼んでいます。
  また、儀式を行った後も生き残っていることもあったりするので、色々条件があるようです。

  立花ルート:輩人と儀式を行う。一旦いなくなるが、1年後帰ってくる。
  三葉ルート:一人で儀式を行う。そのまま居なくなる。
  朝 ルート:一人で儀式を行う。狼になる。
  砌 ルート:儀式は行わず、砌が眷属を呼んでくる。生き残る。
  文乃ルート:儀式は行わず、砌が眷属を呼んでくる。生き残る。

  春・夏パートは、立花・砌ルートと三葉・朝ルートで別れていますが、三葉・朝ルートでは居なくなったり狼になったりして散々です。
  また、儀式を行ったと思われるルートでは、現在の皮袋が壊れているような気がします。
  
  推測ではありますが、
  立花ルートは、砌ルートで言う良き人が見つかったので人間の皮袋をもう一度与えられたのか?また、良き人が見つからなかった三葉・朝ルートでは、狼の皮袋を与えられたのでしょうか?
  上にはいなくなると書きましたが、三葉ルートでも立花は狼又はその他の動物の皮袋が与えられてるのかも知れません。
  朝ルートのエンディングでは狼は立花と思われる者含め2頭いますから、1頭は砌?だとすると神の子は人間の中から良き人が見つからない場合、狼の体で目覚めるているのかもしれません。
  海神は人間にはあまりこだわっていないのかもしれませんね。
  
  砌が眷属を呼んでくるルートでは、立花は生き残っています。
  BADエンドも分かれば考察できるのですが、全然覚えてない・・・。

  <海神>
  神室神社の地下にある地底湖(海と繋がっている)にいらっしゃる神様で遠き神々の建造物。
  Zyglack Kargua
  が真の御名前らしい。
  
  第三界の神々である山神IVQを監視する位置に居て、滅ぼす機会をうかがっているのかもしれません。
  海神の巫女を派遣して山神をけん制する一方、立花をもう一度同じ姿で輩人の元に送り込んでくるのを見ると海神も他の遠き神々同様
  自分の眷属や影響下にある人間を常に増やそうとしているのかもしれない…。

<<湊 三葉>>----------------------------------------------
 【表】
  湊そばの次女
  得意なものは喧嘩。宏茂に鍛えられたこともあり、喧嘩は大人の男だろうが負けない。
  カヤマをブッ飛ばした時彼の何かを目覚めさせてしまい、以後姐さんとして
  慕われる。

  家族を大切にする。

  何も考えてなさそうだが、決断をするときは頭の中でいろいろ考え、決断後はがむしゃらに突き進む。
  ただし、その正誤が判断しきれず悩むことも。
  いつも前向きだが、人を疑うことをしない等放っておけない面もあり舵取り役を輩人に一任する。
  その過程で輩人の舎弟となり遂には結婚してしまう。


 【裏】
  湊本家の後継者。神那は宏茂の妹であり、正統な後継者ではない。
  足取家は数十年に一度、神の影響を受けない特別なものが生まれる、古い貴族の家系であり
  その為大切にされてきた。逃隠家は足取を守る家柄として盟約を結んでいる。
  遠き神々の持つ、古き神々を抑制する能力を受け継いでいる。
  古き神々が世に出た時それを抑える役割を持つ。

  特別な力を持つ者が生まれた時、本家から離す事になっている為、湊そばとして独立させているが
  湊そばの方が湊本家である。

  桐陰 朝が話に絡んでくる事が多い。朝は夜の副人格。
  夜は、足取の後継としての湊三葉がそばにいることに耐えかね、朝という副人格を作り眠りに就いていた。
  朝が三葉から離れる(上蔵によって離される?)事によって夜が覚醒する。
  曽々木はそのことに早くから気づき、苦悩の末、朝を助け夜を封印しようとするが、それを上蔵に
  気取られた為、山神に魂をささげられた?

  その為、三葉の前に夜が登場することはあまりない。

 【夏】
  朝の目の治療の為、桐陰家を訪れる。
  海守市旅行、釣り、混浴
  朝、堂島邸へ引越し。上蔵の勧めで目の治療に専念する。
  南の山に遠足、三塵荘調査
  湊そばが堂島に家を取られる事態になり、以降三葉は輩人の舎弟に
  堀田から、今輩人が出来ることは三葉と朝を守ることだと言われ、以降行動に移していく。
  湊そば、火事。三葉、九重宅に同棲。
  【秋】
  三葉、堂島家の女中となる。輩人も、朝の看病の為堂島家に出入りする。
  夜覚醒し、曽々木と輩人に治療と看病の必要がなくなった旨伝える。
  曽々木失踪。輩人と三葉、曽々木を助ける為堂島邸地下を調査
  堀田、芦日村の堂島宅を手薄にする為陽動作戦。堂島開発支部襲撃。それに乗じて村人の夜討ち
  堂島、夜討ちの結果捕えられ武家屋敷座敷牢に山神の供物として捧げられる。
  輩人と三葉、堂島救出し、武家屋敷から脱出。夜の助力
  堂島を助ける為三塵荘へ。
  堂島がいなくなり、落ち着くが上蔵がいる以上事態は悪化していく。

  【冬】
  わからない事をなくすための聞き取り調査。まず、あとりの意味を調べる。神那、立花、月乃
  堂島が山神の犠牲者として帰ってくる。
  八葉、堂島に誘拐される
  宏茂、堀田からの話、三葉は足取の後継者
  真鍮の月の儀式、山神と海神の戦闘
  時神封印
  神がいなくなった芦日村
  朝との別れ

 【他キャラとの関係】
  <立花>
   都度、三葉を羨望のまなざしを向けてくるが、輩人の意思を尊重する姿勢は崩さない。
   輩人に対しアドバイスはするが、必要以上の事は伝えない。
   輩人に「道は分かれた。」と言うが、「三葉を失うな、死ぬな。」とも進言する。
   自分は自分で一杯一杯なので、後半あまり出てこなくなる。
   一人で海神の眷属を呼び出す儀式を行い、消滅。

  <朝>
   三葉の一家に世話になりっぱなしなので、迷惑かけまいとの意思を上蔵に悪用される。
   三葉と離れ、曽々木のカウンセリングを受けることで眠っていた夜が覚醒し、次第に朝は出てこなくなる。
   夜となった後は、山神の僕として三塵荘裏の武家屋敷に住む。
   山神の影響を受けている為、三葉には近づけない。

   足取家と逃隠家との間に盟約があり、それを遵守している
   が九重輩人を久住の末裔として慕っており、BADENDでは村のただ一人の生き残りである輩人を
   世話することになる。
   足取家が山神封印をし損じた際、桐陰家の役割として山神に魂をささげた。
   元々、久住の若者と婚約していたがそれを破棄させられている。
   久住が足取の後継と結婚し、都で再興した後に戻ってくることになっていた。

   <砌>
   ほとんど接点がない。
   最後は遠き神々に作られ、海神の眷属の者として遣わされたGrwww=Krwww=Yzzzとして山神・時神
   を駆逐する役目を果たす。

   <月乃>
   何度か輩人に情報を提供する。
   真鍮の月の儀式を行い、文乃に時神を召喚させ、その隙に文乃を殺すのが目的で行動している。
   体の調子が悪くなさそうで、吐血したりしている。
   最後は歩けなくなっているのを輩人達に助けられ、祭壇に行く。
   鎮痛剤を飲んで、祭壇にて文乃を刺す。

   <文乃>
   全く接点がない。
   冬の最後、祭壇で言葉を交わすくらい。

  スポ根超さわやかの今では天然記念物モノの女の子。
  ただし、自分の中ではあまり印象に残らなかった…。いい子なのはわかるんですが、内面的に綺麗すぎる為に個性をあまり感じず、作り物のような感じがしてしまいました。
  そういう純なのは足取の血筋故なのか。可愛い後輩といった感じですね。

<<桐陰朝>>----------------------------------------------
  湊分家の娘の一人だが、湊宏茂は育ての親。
  本当の親は桐陰紀彦。
  桐陰家の一人娘。

  幼少時、両親と死に別れている。
  その時から、視力が失われている。
  眼鏡は、紀彦の形見であり
  「見えない者を見る力」があるとの事。
  目が見えないのは、目や脳の異常から来るものではなく感覚を遮断している為。

  桐陰家は呪われていると言われ、芦日村の村人から忌み嫌われてきた。
  養子ということもあり、世間に遠慮しながらなるべく迷惑をかけまいとして日々暮らしてきた。
  湊宏茂の人柄や、湊三葉に精神的に助けられているところが大きい。

  常に一歩引いて物事を考える。
  恋愛についても同じだが、九重輩人に心を開くようになる。
  夜と共に一連の事件を乗り越えることで精神的に強くなっていく。
  
  絵の才能を発揮し、美術を志すようになり、
  輩人とともに芦日村から離れる。

  【逃隠家】
  足取家を守る家柄。忍であり、山中(三塵荘の奥)に屋敷を構えていた。
  足取家が山神封印をし損じた際、山神に捧げられた。
  山神に直接仕える獣として、今も屋敷にとどまっている。

  山神に仕えるようになった後も足取家との盟約は破られることなく、足取家の後継者である湊三葉の危機に
  馳せ参じた。

<<桐陰夜>>----------------------------------------------
  山神の獣であり、かつての逃隠家の娘。
  桐陰朝の主人格。
  桐陰紀彦の儀式によって、桐陰朝に憑依している。(桐陰家の娘にとりついたのがかつての逃隠の娘は偶然か)
  儀式のときには桐陰朝である者は死んでおり、(儀式の為に紀彦に殺された?)
  夜がとりついたことにより蘇生する?桐陰紀彦は蘇生直後朝の目の前で自害している。

  儀式により両親を失った朝は、湊宏茂に引き取られた。
  湊三葉は、足取の血を引くものとして強い力を持っており山神の獣にとって近寄りがたい存在であった。
  その力から身を守るために朝と言う副人格を作り、視覚を遮断して夜自身は眠りについていた。
  朝が治療の為堂島の屋敷で生活し始め、三葉から離れることにより夜が意識の上に現れる事が出来るようになる。

  神に仕える者として上蔵に畏敬を抱かれている。

  逃隠家の娘だった頃、久住家の若者の許嫁がいた。
  山神に捧げられる時に婚約を破棄したが、その時の思いを九重輩人に重ねている模様。
  山神の洞窟で発見された絵馬が本体。
  山神の獣を人に憑依させる際、逃げ場所が必要となる。
  逃げ場所として絵馬を用意して獣の魂を宿らせ、その絵馬を家として人間に憑依する。

  山神の獣として、悲しみの中にしか生きられない。

  人の傷を自分に取り込むことで治療することが出来る。その際、同じダメージを負う。
  この能力で何度も輩人を死の淵から救う。月乃も一度救われている。
  (小太りの男によるリンチ、忠寿による生き埋め、山神の洞窟内での洪水)
  山神が亡きものとなり解放された後、輩人を能力で救ってその代償として消滅。
  その際副人格である朝を輩人の為に残す。

※砌ルートは読み込みが足りないのか、謎が多く残ってしまいました…。もう一度読み直してみるかも。

<<此花 砌>>----------------------------------------------
  此花加枝と此花正三郎の子。
  両親はすでに亡く、祖父母の家に住んでいる。
  最近村に降りてきた。

  性格は立花曰く野良ネコ。
  マイペースで感情を表に出すことはほとんどない。
  芦日学園でも、授業中であっても
  寝たい時に寝て、食べたい時に早弁し、登校したい時に登校している。
  学校期間中であっても山の中で数日過ごすこともある。
  ゲーム好きで、新しいゲームを入手すると学校に行くことも忘れハマることもある。

  自分が家族と認識する者を大事にする。
  立花と輩人がHしても家族だからという理由で済ませてしまう。
  両親を失ったからとくにその感情が強いと思われる。
  祖父母始め立花・輩人が傷つけられると報復しようとする。

  両親が存命中はあとりの森の山小屋で親子三人で暮らしていた。
  正三郎が猟師だったこともあり、砌も山の中での生活に長けている。

  両親の死の謎を追い、その過程で(加枝が操る)山神に目隠しをされる。
  海神の獣にとって目隠しは致命的で、結果砌は徐々に力を失い理性をなくしてってしまう。
  目隠しの目的は、砌の力を弱めることで山神から隠し、砌の魂が潰える前に砌の魂を解放し元の体に戻すこと。
  輩人は洞窟で遭遇した水の人の導きで砌の絵馬を発見し、絵馬を壊すことで魂を解放する。
  解放された魂は海石となり、新たな体に宿った。
  砌の正体は、遠き神々の子であり原初の人。
  遠き神々の子として、古き神々である山神と時神を第三界に還す。


  砌の話は謎が多い。※理解できていない点も多かったが、文乃ルートを終えてわかったことを追記しておきます。
  1. 目隠しの真の効果(理性がなくなり、獣となるだけ?)
>人間砌の力を失わせる。

  2. 加枝が砌に目隠しをしなくてはいけない理由は?ただ絵馬の場所を教え、それを壊せと進言すればよかったのでは?
目的…遠き神々の子として、良き人を見つけて繁栄(繁殖)する事。
役割…遠き神々の子にとって良き人を見つけること。

上を前提にすると以下のように推測できる(かもしれない…)

>人間砌を弱らせ、役割が終わったことを告げる為に目隠しした?
 絵馬を壊さなければ、人間砌で築いた良き人との記憶・関係が失われ、目的を達成できなくなる。

 人間砌が役割を果たそうが果たせまいが山神覚醒に備え、遠き神々の子として砌は覚醒しなければならなかった。

  3. 加枝と正三郎はどのように山神に呪いをかけたのか。
>正三郎が加枝の絵馬を壊し、魂を山神に憑依させた。
 正三郎は絵馬を壊したとき加枝に殺されている。

  4. なぜ加枝と正三郎は山神に呪いをかける必要があったのか
>6年前、忠寿が首数の掟を破った為。
 真蔵が生贄となり、それでも鎮まらない山神を大人しくさせるために呪いをかけた。

  5. 砌は海神の獣ではないのに人に憑依するのに絵馬が必要だったのはなぜ?
本来絵馬は必要ないが、遠き神々の子の繁栄という目的を達成させるために人間の子としての記憶が必要だったからでは
ないだろうか…

  6. 砌がなぜ遠き神々の子として存在しているのか?なぜ芦日村で育てる必要があったのか?
>遠き神々の子は珍しい存在ではないそうです。
 その中の一人が芦日村に居るってだけで…。これも遠き神々の目的が分かればわかってくると思います。

  7. 「此花砌は雪の降る頃に役目を終える。」役目とは?
>上の2参照

  8. 遠き神々の子なのに死ぬのはなぜ?
>人間砌と神の子砌は本来別モノ。神の子砌は苔の中で眠っている。

  9. 砌が死んだ際、代わりに来たのは何?海神?
>人間砌の記憶を引き継がないで目覚めた神の子砌。

  10. あとりの塚の周りにある白い砂は何?
>山神を海石の力を使って封じた場所があとりの塚
砂は海石のかけらなのかも・・・?

  11. BADENDの3匹の狼と猟師は何者?
>わからない・・・。

  11. 水から立ち上がり、問いかけを行った水の人は何者か?海神?
>神の子砌(だと思う)

  12. 原初の人とは何か?
>繁殖を目的とした遠き神々の子。

<<文乃>>----------------------------------------------
http://plaza.harmonix.ne.jp/~lux/dic/aozora/aozora.htm
前作の文乃について上のHPから以下に引用させて頂きました。

>数年前、安曇学園に転校してきた少女。
>「干渉しないから干渉するな」という態度や謎めいた言動で周囲から敬遠されていたが、
>中身は普通の女の子………なのか?
>母(清美)を父(斎臥)に殺されたと信じており、仇を取るためにそれまで入れられていた全寮制の学校
>から自力で斎臥の居所を探り出し、安曇村にやって来た。
>実は八車夫妻の娘ではなく、芳野夫妻がヤマノカミへの生贄用に誘拐してきた赤子を八車夫妻が
>横取りし、更に流産した娘の復活の儀式の生贄にされて何故か古の踊り子が宿るも、イズ=ホゥトリャの
>邪魔&儀式が不完全だった為、現在の文乃が「何」なのか…誰にも解らない。
>事象の本質を捉える力を持っており、その行動は常に、最適になってしまう。
>彼女の選択が最適に見えない場合は、恐らく「不確かな選択をすること」が、その場では最適なのだろう。
>にらめっこでは、おそらく安曇村最強。
>…なのだが、正士争奪戦以降、一生やらなかったらしい。


第三界の儀式を行う為 芦日村に来た。
安曇村の件で重要参考人とされて報道されており、それにより月乃が追いかけてくることを気にしている。
湊本家に身を寄せており、山神の影響を受けた隠し部屋に住んでいる。
ちなみに隠し部屋に入るには合言葉を必要とし(イ・カァ・ングァ・ハー)、合言葉を唱えると1日寿命が縮む。
隠し部屋には第三界の神々の時間と空間軸を表す仕掛けがあり、文乃はここで時神が希望する時間・空間に現れるのを見張っている。

本来第三界の存在である闇の踊り子が八車文乃として存在していたが、
安曇村の件を経て第三界の知識を身につけ、時神の時空間移動時を利用しどこか違う時空間に移動しようとしている。
移動の目的、場所ともに不明。
月乃と共に時空間移動することもあり、月乃にとっても重要な意味を持つと思われることから
以下のように推測することが出来るかもしれない。

※推測になるが、
 ・ 闇の踊り子として本来居た世界に戻ろうとしているのか。
 誘拐された時点まで戻り、それを阻止することで
 斉臥に第三界から召喚されない未来に変えようとしている?
 月乃は姉の魂を解放することが出来るから同意したのか?

八車・六車という姓は共に矢車を表し、風の向きを読みそれにしたがって動くことを意味する。

九重(久住)の姓を終焉を意味する名を持つ者とし、文乃の目的達成の為?同じ湊本家に住まわせることで傍に置いておこうとする。
自分の目的が達成されるなら上蔵と手を組むことも村人に犠牲が出ることも辞さないが、
文乃ルートでは被害を最小限にしたいという輩人の想いが導く終焉に自分の目的を重ねるようになり、それが最善と考えるようになる。

山神に呪われた輩人・月乃が助かる為には山神を滅ぼさなければならない。その為にヒロイン達が協力するルートになっている。
月乃が真鍮の月の儀式を行って時神・山神を呼び出し、
立花が海神の巫女として海神の眷属を呼び出し、神を止め、
三葉が足取の力で神を抑え無力化し、
砌が神を滅ぼす。

文乃・月乃は共に時神が召喚されたときに生じた穴に飛び込んでいく。

エンディングでは、文乃からの手紙が届く。
手紙は古ぼけており、文乃達は過去に行ったことを意味している。
文乃はなぜか小さくなっているが、その理由が明かされることはなかった。

<<月乃>>----------------------------------------------
殆ど文乃ルートと同じ
違うのはエンディングで、文乃が時神の作りだした裂け目に飛び込むことに失敗している。
失敗した原因は、時神召喚を安定させるために使う「命の水(白子と破瓜の血)」が冷凍保存したものであり、機能しなかった為。
裂け目は安定せずすぐに閉じてしまった。

結果ヒロイン全員が生存することになる。
月乃から子供が出来たらお願いしますと言われ、
文乃はもう一度儀式をするまで付き合えと言い、
立花から月乃・文乃と共に新・神室神社に一緒に住むよう請われ、
立花が砌を誘い、
三葉が宏茂からお世話になれと言われ
朝もそれに同調し、
全員で新・神室神社にすむことになる。

海神は山神が居なくなったことで監視する必要がなくなり、芦日村からどこかに行ってしまった。


このルートで明らかになる事柄
1. 曽々木先生の行方
曽々木は、上蔵によって第三界の下等種族に変化させられる儀式を受けた。
全身の皮を剥がれ第三界の物質を塗られ、悶え苦しみながら理性を失う。

2. 三塵荘に居る黒い髪のお化け
「闇を覗く者」
この神を信仰し、祝福されると他人と意思疎通が出来なくなる呪いを受ける。
外に出なくなり引きこもりになる為、滅多に信者の姿を見ることはない。

3. 文乃の住む湊本家の隠し部屋
旧湊本家屋敷にある隠し部屋を真似て作られた、山神の儀式を行うための部屋。
垂れ下がる糸や机の宝石は、神々の存在する時間と空間を示す仕掛けになっている。

4. 湊本家がなぜ文乃を受け入れるのか
湊本家には山神の祝福を受けた者はいない。
その為、山神の言葉を聞く文乃は大切に扱われた。
輩人も祝福を受けた者であると文乃によって知らされ、その後からはそれなりの待遇でもてなされるようになる。

6. 6年前、神室真蔵と此花加枝・正三郎が犠牲になった経緯。
忠寿は、驕りから首数の掟を破り生贄を差し出さなかった為に
山神の怒りを買い、海神の宮司である神室真蔵に泣きついた。
真蔵は身を差し出し犠牲になった。
加枝は山神に取り憑いて山神の力を抑制する為、正三郎に自分の絵馬を壊させた。
正三郎はこの際命を落としている(はず・・・)

7. 忠寿失脚の経緯
忠寿が行った査問会が原因で失脚。
堂島を逃隠の武家屋敷から逃がした罪で文乃・輩人は査問会にかけられるが、忠寿は逆に過去の失態を暴かれ失脚する。
過去の失態とは、6年前に山神の怒りを買い真蔵に泣きついた時の事。
湊本家は山神に対して無力であることを露呈してしまった。

8. 砌の目的と役割
目的…遠き神々の子として、良き人を見つけて繁栄(繁殖)する事。
役割…遠き神々の子にとって良き人を見つけること。

人間砌は役割を終えたら、絵馬を割ることで魂を一度肉体から切り離す(一旦魂は海石になる)。
人間砌の魂は、苔の中で眠っている神の子砌に受け継がれる事になる。

絵馬を割らないで神の子砌が目覚めると、人間砌の魂(記憶)は受け継がれない。
結果砌BAD ENDのように別人のようになる。
砌ルートで、砌は目隠しをされることで弱り人間砌の魂が尽きていく。

9. 堂島の屋敷が二つある理由
真鍮の月の儀式を行う方の屋敷の身代わりとして、片方を見えなくする呪いが掛かっている。

10. 山小屋の奥の貯蔵庫
山神を戦争の道具に仕えるか否かの研究を行っていた場所

11. 真鍮の月の儀式の本当の意味
第三界の神の力を強める効果があるが、それによって第三界の神の居場所を遠き神々に報せる事を目的としている。
遠き神々が仕掛けた罠のようなもの。(第三界の神ホイホイ)

12. 時神の外見
白い粘土を棒状に束ね、螺旋状にひねったような体
側面には男性器のような突起物が並ぶ
胴体の下には小さな足のようなものが無数にありせわしなく動いている
その生き物の先端には大きな人間の唇があり、泡を吐き出していた

13. 山神の神殿
文乃曰く、生きている部分がある。

なぜ生きているのかはわからない…。

14. 第三界の祭壇の前でなぜ三葉が立ち尽くし、意識を失ったのか。
真鍮の月の儀式が中断した為、呼ばれた遠き神々(アトリ)が途中で迷ってしまった。
アトリを芦日村に導きに行ったがそのまま目的を失って迷い?、結局輩人によって誘導されることになる

15. 文乃や月乃のもう一人の姉
わかりません…。
次の物語で明かされるのかも。
死産した方の文乃の事かも。違うか…。

16. 文乃ENDの文乃が小さくなっている理由
わかりません。