もうちょっととがった部分があれば…
通して感じた印象は学園の要素に番長という形だけ投入したような大雑把な感じ。
というのも番長というある意味不良のヒエラルキーの頂上であることをシナリオ全体に
余り活かせていなかったのが個人的に惜しく思える。
18禁ADVでの作品ごとの傾向としてポップな感じなら軽めの、死生観が狂った世界など重い空気をそれぞれ
作品として特徴があるわけですが、
ここでこの作品として番長という要素が前面に出されている以上これが今作品一番重要になります。
引き合いにだすと「辻堂さんの純愛ロード」では不良でありながら恋愛をするということで様々なプロセスがあり
またそのヒロイン自身の魅力と刺激的な強さで作品をけん引できるだけの力がありました。
しかし今作の残念なところは番長という名前ばかりが先行してる普通の女の子。
異常に力が強い、特殊能力があるなどあるがそれだけで精神面はとても幼稚なもの。
揺るがず曲がらず折れずを地でいけるようなメンタリズムが番長としての基本だと思ってる自分としては
ちっさい悩みで右往左往してる子らを見てちょっと満足いきませんでした。
承太郎みたいな性格の女の子でいいんじゃないか、主人公置物でも気にならなくなるし。
戦闘パートでなんでこいつここにいるんだろう感が主人公はちときつい