今時、音声無し。今時、このグラフィック。新作とは思えない貧弱なシステム。しかし、それを補って余りある竹井ワールド、竹井テキスト。竹井ファンを続けててよかった。
前作『お姉ちゃんの３乗』でのやりすぎっぷりに愕然としたものですが、
今作の設定は前作に勝るとも劣らないぶっ飛びぶりといっていい。
にもかかわらず素直に楽しめたのは、ギャグに紛らせながら少しずつ世界観を明らかにしてきたためだろう。
また、今回はシナリオの相互補完も比較的上手く使っており、
シナリオ的には前２作より上手く作れていると思う。
ただし、ところどころに見受けられるシナリオを盛り上げるために、ご都合的に不幸を起こしている点は大きなマイナス。まぁ、これもいつものことですが…。
キャラ作りの上手さに関しては相変わらず天下一品。登場キャラは例外なく面白く、かわいい。
普通ならひくような無茶なキャラクターばかりなのに素直にかわいく表現できるのはライターの腕のなせる技でしょう。