フルコンプ完了。ヒロインたちの感情表現とその演出手法が印象に残った作品でした。物語面でも羊飼いルートはなかなか興味深く読ませていただきました。結局発売日から休み無く一気にプレーしてしまいました。2013.02.14追記:隠しハーレムシナリオを見つけたので記録
2013.02.14追記
タイトル画面、右上オーガストロゴをクリックするとハーレムショートシナリオ有
(フルコンプ後確認、イベントCG並びに音声なし)
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人はパンのみにて生きるにあらず。舞台はシナリオのみで表現されるにあらず。
文章のみならず、舞台演出、声だけではない目元口元等の微細な演者演技等、
演出演技が如何に大切かを示してくれたと感じられた作品でした。
物語全体概要
本編と羊飼いルート(本編1ヒロイン攻略後にルート解放と思われます)で構成されています。
※当方は本編全ヒロイン攻略後羊飼いルートに進みましたのでルート開放条件は未検証です。
本編では図書部員ヒロイン4人とサブヒロイン3人(真帆、水結、紗弓実)が攻略可能です。
羊飼いルートでは小太刀と図書部員ヒロイン4人が攻略可能です。
但し、図書部員ヒロインルートは物語の流れが基本同一のため
物語的には小太刀ルート又は図書部員のいずれかのヒロインを選択したルートの2ルートとなります。
当方プレー順序並び所要時間
共通部分が多いため、最初に攻略したヒロインのプレー時間が長くなっています。
実質的には本編ヒロインプレー時間はどれも同じ程度になっているようです。
プレー条件
体験版範囲、全スキップ
共通部分等、既読部分全スキップ
Hシーン(テキストウインドウ表示が変化する部分)は全スキップ
1.本編ルート、鈴木佳奈:8時間半
2.本編ルート、芹沢水結:3時間
3.本編ルート、御園千莉:2時間(水結と千莉ルートは途中まで共通)
4.本編ルート、嬉野紗弓実:40分(佳奈と紗弓実ルートは途中まで共通)
5.本編ルート、望月真帆:2時間
6.本編ルート、白崎つぐみ:2時間(真帆とつぐみルートは途中まで共通)
7.本編ルート、桜庭玉藻:2時間半
8.羊飼いルート、小太刀凪:6時間
9.羊飼いルート、白崎つぐみ:2時間20分
10.羊飼いルート、御園千莉:1時間
11.羊飼いルート、鈴木佳奈:1時間
12.羊飼いルート、桜庭玉藻:1時間
(羊飼いルートのつぐみ、千莉、佳奈、玉藻ルートは途中まで共通)
その他、おまけモードのアナザーストーリー
トータル、1時間半
総プレー時間:33時間30分
共通ルートスキップが多く、なおかつHシーンを飛ばしてこのプレー時間、かなり半端なく死ねました(嬉しい苦笑)
Hシーン数(アフターストーリー分を含む)
図書部員4人(単独):4シーン
小太刀凪:3シーン
真帆、水結、紗弓実:各1シーン
番外:3P(どのヒロインかはプレーしてご確認ください)1シーン
※CGモード「立ち絵+背景」はフルコンプ後に一括表示
作品所感
本編部分
羊飼いや瞬間移動?未来予知の話はどこに行った?となる通常の学園を舞台とした純愛物語となります。
リアルでも起こりえそうな身近に感じることの出来る物語で
日常会話のやり取り、ヒロインたちの感情の機微の表現に重点が置かれており
そこが特徴長所になっていると考えます。
物語は甘辛い(甘さ大目)学園恋愛物ですが
過去の掘り下げもやや淡白で物語よりも感情表現に重きが置かれた印象がありました。
尚、本作品ではHシーンが後付け感があります。
交際開始後、Hシーン立て続け2回でエンディングとなっておりました(例:鈴木佳奈ルート)
※サブヒロインでは1シーン
千莉と佳奈ルートは物語展開の都合上、多少Bitterな流れになります。
羊飼いルート
オーガストさんらしいシリアス色の濃くなるTrue?ルートです。
甘いだけの展開ではなく若干痛い展開もありますが
親子絡みの物語等ぐいぐい作品に引き込んでくれる力を感じさせてもらい
一気に最後まで読み進める事が出来ました。
本ルートは物語的には小太刀か図書部員かの二択になりますが
本筋的には小太刀ルートなれど図書部員ルートも
親子がらみの物語が非常に切なく、
それがキーポイントでの図書部員各ヒロインとの
ドア越しでの会話にも反映され深く堪能させて頂きました。
個人的には佳奈や玉藻のような
深い思考で会話するタイプのヒロインの方が本ルートでは合っているように感じました。
番外、羊飼いルートコミカル成分
小太刀という異分子参入で図書部員ヒロイン4人が
アグレッシブな肉食系女子に豹変し誘惑する部分は非常に楽しく読ませて頂きました。
最後に
本編部分では多少物語部分の弱さを感じなくもありませんでしたが
オーガストさんらしい日常会話テキストとヒロインたちの心理描写は変わらずの安定感があったかと思います。
穢翼の心理描写やFAの日常イベント等に好印象を持たれている方なら
安心してお勧めしやすい作品かと考えます。