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kilohertzさんの武想少女隊ぶれいど☆ブライダーズの長文感想

ユーザー
kilohertz
ゲーム
武想少女隊ぶれいど☆ブライダーズ
ブランド
ALICESOFT
得点
74
参照数
268

一言コメント

あっさりゲーム

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

ゲーム部分はチュートリアルがずっと続いてる感じ。お金でステータスが振れるが、レベルで上限が決まっているため攻撃特化とかそういうのはできない。マップの広さに対して移動範囲が狭く、1,2ターン移動だけだったりテンポが悪い。能力をあげると二回攻撃になるが、必殺技に関しても二回アニメを見ることになるのでダレる。
戦闘の流れは基本的に アイテム回収→雑魚殲滅→ボスを必殺技でタコ殴り の繰り返し。ラスボスもほぼイベント戦で歯ごたえなし。
全滅しても5000円貰ってやり直せるのでそもそもそういうゲームデザインなんだと思う。

ラスボスで主題歌?が流れるんだが、雰囲気に合ってない上ループ時に音が止まるので笑ってしまった。
通常戦闘の音楽はやたら豊富でクオリティ(楽器や音の品質)こそ高くないものの遊び心がある曲が多かった。理論的にはめちゃくちゃだからおそらく鍵盤奏者ではなくギタリストの曲だろう。個人的には結構好きだった。

キャラクターは主人公の流星のキャラが現代社会に疎いさっぱりした昭和日本男児という設定で面白かった。逆に智苑は途中参加でキャラが薄い割にでしゃばってたり、声もちょっとキンキンする感じで出てくるたび嫌な気分になってしまった。(声優の方すみません。)オペ子さんで良かったんじゃないか。
5人の嫁の他4人は委員長ツンデレふわふわ電波系っていうTHE王道な感じ。全員何某か心に闇を抱えていてメインシナリオと併行してそれを克服していく感じでお話が進んでいく。

ギャグパートは正直毒にも薬にもならない(むしろむず痒い)感じだが、宇宙戦争のパートは面白かった。おかんと再会したときあいつが反応してたのでそうくるかーと思ったが、その後もう一捻りあったので。このひと手間が案外できないものなんだクズには。
一夫多妻ハーレムゲーのイブニクルと比べたとき全体として見るとイブニクルのほうが圧倒的に面白かったが、ハーレムシナリオとしてはこっちのほうが好きだったかな。アスタに比べると流星くんの女性に対する行動は嫌味とかわざとらしさを感じなかったからだと思う。

スケールがでかいのに盛り上がりに欠ける。でも後味の悪さが無いほのぼのハーレムギャグSF。