波長が合えば最高。
批評空間のレビューや点数をいつも参考にしながらゲームを選びましたが、アカウントを作って感想を書こうとするのにこのLAMUNATION!は初です。
最近時間が空いたので、とりあえず何か触ったことないゲームを探してみようと思ったら、プレイリストにlight the worldが流れて、「あっ、そういえばまだこれのゲームやったことないな」なのはきっかけだった。
そして批評空間開いたら、こんなひどい採点に結構動揺した。
でも結局「CD買いのついでっとしよう」って、自分を説得し、購入した。
結果として、自分的には「最高だった」と評価したい。
この作品は「波長が合ったらこれ以上のないの楽しさを感じるが、合わなかったら多分十分間も耐えられない」と、私は思います。
幸い、自分が「波長が合う方」だったようです。
シナリオ:
一番批判されたところだが、そんなに不堪ではないとは思っている。
まず、ナレーションについて。シーンの切り替えやツッコミ、そしてメタいところに触れるの役割があり、ペースを乱すっていうより、むしろテンポを保つ要員でも言えるでしょう。━━ここは既に「波長が合うかどうか」を気づけるところだと思う。
そしてネタですが、自分が楽しんだ方だと思うが、知らないところも割とありました。アメリカ映画、時事、昔の番組、音楽、アニメ系、結構及ぶところが多かった。分からないネタがあれば検索してもよし、ほっといても大体理解は追いつけるから、そんなに気になるべきではないかと。そして時々ネタを出す後、説明がちやほや出てるので、もうやさしい方じゃないかと。とは言え、ネタを出す頻度が高いため、ほどんど知らないとしたら流石に惜しい。30パーぐらい以上分かるならもう十分楽しめるかと。━━発売一年後プレイ出来てよかったと思う。これ以上なら時事ネタは流石に忘れっちまいそう。
メインストーリーについて、ループものなのにそんなに「世界を救う」などの使命感もないし、選択肢の急導入もちゃんとした理由にしたし、結構最後まで飽きなかった。…「尺稼ぎ」まで伏線として回収されるとは驚いた。
…とまあ、うんこについては前半も「そんなにこだわらなくても…」と思ったら、最初の選択肢はまた割といい感じで説明出来たし、逆に大丈夫だと思った━━むしろ逆に考えると、もし習慣的な言葉は「うんこ」じゃなく他にすると、怪しい伏線としてすぐに認識されるかも知れないから今のはいい手かも。
そして文脈は、ライターさんは基本的な文章力はあると思う。ハイペースのギャグで色んな仕組みを入れて、飽きることはほどんどない。世界観の表現について、最初の解説や途中物語の進展による説明以外、中盤のドキュメンタリー(?)はちゃんともう一度まとめていたと思う。魔法・未回収伏線・謎戦力設定については、続編があるかどうかによることもあるが、「理由が愛であれば大抵の事は許されます」っと、そもそも深追いところじゃないと思っている。
まあ、結果的にこれは「プレイヤーが共感できるかどうか」と繋がるが、多数はこれを許せなかったみたい。
問題を言えば、多分「主人公心理描写ほどんどないから代入出来ない」なのは一番のポイントではないかと。逆にそれがあればこそこの茶番を最後まで楽しめるところもあるが、やはり考えるころ掴めないのは惜しい。
そして、最初から好感MAX的なものなので、攻略とか期待したら流石にハズれる。
キャラは十分立ってたと思うし、ヒロイン間の描写は一番多かった部分なので、コンセプト通り、何も考えないで始終ノリがいいストーリーを見守っていけたらと。
あ、錯字あり、スペル間違った英語もあり、そして「アイリス」と書いて「姉さん」と読むところもあった(読み側は正解だった)。
絵:
最初見たのはCDカバー。その時は既に「スタイリッシュ」しか思えなかった。
CG全般、構図などはまだ琢磨するところがあると思うが、「とりあえずキャラをかっこよく映す」ことは感じた、そして気が合う。
立ち絵パターンは少なくないがもうひと押しって感じ。
背景はもう言い分がないぐらいよかったと思う。現代と未来の真ん中で、ラムネに映った空みたいに蒼く、活気のいい世界だった。
そういえば、大山さんってSDも出来るんだ…とも感心した。
キャスト:
最初のウェブサンプルを聞くと、らむねところなのボイスが何気にイメージと合ってない気はした。
しかし、プレイ中はとりあえず理解した。らむねはいじられキャラでころなは計算(色々)上手だと。最初のイメージがリフレッシュされたら、声についてはもう「これしかない」と思うぐらいになった。
モノマネやダブルステップアイリスとか色々あったので結構声方面でも楽しめた。
唯一、ゴムのアヒルの音圧がひどい、調整の問題だと思うが。
音楽:
最初このゲーム知ったきっかけはcittan*さんの曲だったので、もう何も言えないぐらい満足だ。
EDMとADVは合わないという考えもありましたが、結構すぐに音量調整で自分に合うセッティングにして、大丈夫だった。
唯一の問題、「フェイドアウト」はあまり使えなかった。会話間の文書読むとすぐBGM大きくなるからフェイドアウトをOFFにした。
演出:
立ち絵は被るのところがもうちょっと確認欲しかった。
その他のところはよかった。映像もいいし、登場シーンもよかった、ハイテンポの切り替えも気を配った。ネタ部分も力入れたね、NICE BOATは本当に吹いた、デート作戦に背景の着ぐるみ急ズームインも。
最後:
まず、確認したいのは、「頭を空っぽにする」とは一体なんだろ。
人それぞれだと思うが、自分の場合は:「クラブイベントで音楽に合わせて、他人を妨害しない限りジャンプ・ダンス・ゆれる・身に任す」とのことです。
それぐらい、他の何もかも考えないで、とりあえず目・耳の前のものを追いかける、バカみたいに笑って、今を楽しむ。
こんなのは、「学園もの」や「感動系」より、もっと直観的、現実に「ザ・青春」を感じることが出来た。
企画の方は言行不慎かも知れないが、この「LAMUNATION!」をプレイする間、本当に最初から最後までエンターテインメント精神を感じながら楽しめた。
B級映画でもラノベでも日常アニメでもなく、ただ「高校・大学時代、友人と一緒にくだらないことをやって、来由もなく大笑いが止まらない」みたいに、私にもう二度と手に入れることのない「どうでもいいなのに宝物になった日々」をもう一度送ってくれた。それについては、感謝しかない。
最初も言いましたが、この作品は間違いなく問題児で、気が合うなら絶対大好きになるし、合わないと早く辞めた方がおすすめ。
個人的に、同人ものが好きだ。二次創作の全年齢本でも薄い本でも、電子音楽でも、ゲームでも、下手さも感じる同時に創作者の興味本位の愛情感じるからやめられない。
この作品は間違いなく「同人臭い」。
やりたい放題、製作者の趣味が溢れてくる。
そして、何も気にしないし、怖がらない。
次作はどうなるか分からないが、こんな「円滑さ」がない作品は、個人的にはもう少し出して欲しいものです。
では、法王は森でクソをしますか?