前作からパワーアップ。でもセリカ編が物足りない。
前作からパワーアップをもっとも感じた部分はオート戦闘です。前作ではおバカとしか言いようのなかったオート戦闘が、今作では細かな設定ができることにより大幅に使いやすくなっています。戦闘が何度もこなさなければならないわりに、入力に若干手間取ったり、めんどうだったりするので、オートはかなり重宝しました。
シナリオはリウイとセリカの両方を入れたためか、全体でみれば充分なボリュームなものの、それぞれ少し物足りなく感じました。特にセリカは終盤ルートによってはこれから重要な位置にくる使徒を二人追加するのに、そこの場面がノベルしかなく、エクリアなどに比べて過程が非常に弱いです。
RPGやもっと濃いイベントを交えつつ、使徒になる過程をしっかり描いて欲しかったです。シナリオに関しての不満点はそんなところです。
ルートは、光、正史、闇×2あり、それぞれ楽しめました。ただ、ほとんど終盤が変わるだけですので、そこに持っていくまでの作業はめんどう極まりなかったりもしました。
エウはもうちょっとUIに気をつかってもいいんじゃないかと思います。ずっとそうだけど、例えば剣を装備できるキャラクターの装備を変更しようとしても、全ての武器が表示されるので煩わしい。アイテムが増えれば増えるほどストレスが溜まっていきます。この辺りの使いにくさが、長いプレイのうちに大きな不満につながります。周回プレイのクローンキャラも、周回に入ると装備が初期にもどされて、いちいち付け直したりもめんどくさい。ユーザー視点に立って欲しい。
あとわりと硬派な世界観だと思うのですが、いくらサブキャラとはいえ、なんとかだにゃーんとかしゃべるあいつ。ああいうのは、誰得なのかさっぱりわかりません。
カーリアンなどの幻燐のキャラの一部は時代を感じました。そういえば、昔はなんとかよ~んって話し方をするキャラが流行ったなぁとか。
他に幻燐キャラは塗りが今っぽくなってるものの、絵が下手になったように感じます。変に丸っこくなって、なんか絵に関しては全く別のキャラクターをみてるようでした。
全体的な満足度は非常に高かったです。続編にも期待します。