唯一無地の主人公
このゲームはループ、多元世界理論の要素が主体となっている。シナリオライターさんがyu-noをインスパイアされ、作られた作品なので、陵辱などに多少抵抗があるのならばやって損はない作品である。
そして、この作品の1番の目玉であるのが、本作の主人公である。世間では駄目人間というか、スペックというスペックが低く、根性も曲がっている。しかし、メンタルだけは今までのつらい人生の中で鍛えられており、それが主人公の最大の魅力であり、このゲームの数少ない良心である。
そしてこの主人公、名言が多いのである。理由は明白。完全超人のイケメンの綺麗ごとより、底辺の心の叫びのほうが遥かにユーザー(個人意見)の心に刺さるからである。
シナリオは一級品なのは確かで、主人公の捉え方によって評価がここまで二転三転する作品は珍しいと思う。
ぜひプレイして唯一無地の主人公を楽しんでほしい。