飛べ、信天翁 以下ネタバレ
希ブランド3弾,神樹の館の次にこれをやった.
相変わらず光るエロゲらしからぬ文章.くどいとも言える言い回しで世界観を構築していく.逆にこれになれないと評価は低くなると思う.でも普段一般文芸作品を読んでる人なら十分許容範囲内だと思う.
特に今回はクルーのキャラがよかった.ダメ人間代表朔夜,嵐の時にしか役に立たない船長クロ、粗暴な格好、粗暴な態度まるで荒くれ者のお手本のような性格、格好をしながら字をこよなく愛する水夫長、他もろもろ.前向きなんだか、後ろ向きなんだかよくわからないがとにかく生きる力だけはありありと感じる魅力的なキャラが本作品の魅力だと思う.
で、本作のシナリオである.
三位一体になれなかった双子のセントエルモの火、愛した王子を殺してしまった人魚姫、呪われて白くなったノアの烏。そして最後に全ての爪弾き物を乗せて世界を脱出するアルバトロス。なんか書いてるとすげー面白そうなんだけど、シナリオを読むとなんだか良くわからない作品.
全体のシナリオの起承転結のうち転部分がいきなり過ぎてついていけなかったなぁという感じ.
密航者√がこの物語の肝なんだけどいきなり密航者がxxxx(伏字)ですよーって言われても悪い意味で予想外でその後の展開も説明口調でのれなかった.
つーか朔夜は世界の爪弾き者の代表とかあるけど、普通にもてもてだろ.いやクズだけど、母性本能をくすぐるクズだと思うの.
というか他のシナリオで今後の核になるであろう密航者が出てこなすぎてその後の展開が薄くなってしまったと思う.
もう少し前シナリオで伏線なんかがあれば(放り出されてもすぐに戻ってくるのが伏線とも言えなくはない)よかったなぁー。
クロちゃんはもう少しかっこいいクロちゃんを見せてくれてもいいと思うの。
だって実際にかっこ良くなったの全編通しても2回しかないとか、ちょっとかわいそ杉だろ。あとは全部いじめられっ子クロちゃん・・・。
あと一度に出る文が多いと思います.
あと、水夫くん√があってもいいと思うの.
水夫可愛いなぁ・・・。