相変わらずの燃えゲーで大満足
【シナリオ/テキスト】 16/20
前作同様ダブル主人公方式。
序盤のレノとグレイが幼馴染設定が全く生かされていなかった問題はあるものの、両主人公共非常に楽しめた。
特に序盤のレノはミスティルテインの立場で物語に関わっていくと思っていただけに、ガーデンへと立場が変わったのは良い意味で裏切られた。グレイの逃亡者としての立場は手に汗握る展開が多くやめ時が分からなくなるほどのめりこんでいった。そして、ティルトとフィの個別ルートのようなストーリーを終え、両主人公が合流し、物語前半におけるクライマックスであるレイルロアでの対オル戦は、王道的展開ではあったが、少年漫画のような熱さがあった。片やフィとグレイの物語で、フィが花火のイマジナリーを作ったシーンは何故か涙腺が崩壊した。後半はミリアリスとイースラの個別部分に突入し、CG1枚の申し訳程度のエロシーンも挟みつつ、半ば予想できた展開ではあるが、この世界の管理者と世界の秘密といったストーリー展開を辿る。終盤のレノVSワストアはレノが覚醒したシーンまでは良かったが、戦いの様子はまるでドラゴンボールの大猿同士の戦いのような展開で若干萎えてしまった。これならグレイのラストバトルであるグレイVSエルの方が面白かった。また、エピローグのヒロインの扱いの差は酷かった。それぞれのメインヒロインであるティルトとフィは恋愛描写も丁寧に描き、物語を美しく閉めたが、残りの2人は強引なエロシーン→主人公がヒロインを意識し始める?→完といった展開だった。ただ個人的ではあるが、ティルトのEPとフィのEPが繋がっているのはよかった。
色々と不満も書いたが、王道的な少年漫画のような作品を作ってくれるこのブランドはぜひ今後も買い支えていきたいと思った。
【キャラデザ/CG】20/20
相変わらずここのブランドの絵師さんは個人的にツボだ。特にティルトが可愛かった。戦闘シーンでのパンチラはポイントかなり高め。
【音楽/OP/ED/BGM】17/20
熱いBGMも多く、非常に満足。
【システム/環境/演出】15/20
今作からの取り組みであるアニメーションを使わずにエフェクトと立ち絵で生き生きとしたキャラの動きを表現しようとする試みは非常に良かった。最初はテンポの悪さを感じていたが、クリアする頃には気にならなくなっていた。
このブランドではエロや恋愛はオマケ要素であるのはしょうがないとは思うが、もう少しエピローグを長くして欲しかった。ヒロインとのイチャラブ生活をもっと見たかった。
※オールクリア(CG・回想回収100%)達成で素点20点。ギブアップは素点0点。