サブヒロインルートのほうが断然好み。
tone work'sのゲームは処女作の初恋1/1以来で、肌にあまり合わず、それからずっとtoneのゲームは敬遠していました。星織ユメミライと銀色、遥かは曲だけ知っているのみ。ただ、今回はつきかな含め3作連続で評判良かったこと、体験版が面白いと感じ、発売から8ヶ月遅れでプレー。
正直、2019年1番面白いゲームでは?とプレー中に期待が高まりましたが、実際はアオナツラインやどっちのiが好きですか?と比べると、自分好みのゲームとはとても言えませんでした。
起承転結の起承まで面白いのに、転と結が結論急ぎ過ぎて、いまいち雑に感じてしまったり、エンディミオンの過去に繋がる特性も、全部が全部うまく行かせていているかと言うと否だし、物足りなさを感じました。
・灯華ルート
メインっぽいのに1番最初にやってしまって、しまった…と思ったけど、話の根幹知るのには1番最初にやるのも正解だったかもしれない。カギを握るエンディミオンについて、詳しく描かれるのもこのルート。ただ、話は矛盾が生じているし、散々気まぐれで主人公を引っ掻き回す、理由を明かさずにいなくなろうと何回もしたり、男の気持ちに寄り添わないクソ女感が出ていたように感じました。やはり丘野塔也さんとは合わないのか…。
・うぐいすルート
うぐいすと築いてきたカフェ、小説の思い出を全否定して、過去に飛ぶってだけで、受け付けることができなかった。どんなに素晴らしい表現がなされていても、話の根幹を受け入れることができないと、頭に入るわけがないなと。別に主人公が強い人物である必要性はないけど、いくらなんでもうぐいすが亡くなってからの廃人への転落っぷりが見ていられなかった。そこまでうぐいすに入れ込んでいたと言えば、それまでだけど…。
・ 聖衣良ルート
好きな白月かなめさんの声を楽しむことが出来ました。シナリオ的にはそこまで印象にないかなぁ。こんなかわいくて仲の良い小学生の親戚が成長しても、主人公のことをずっと想っていた。羨ましいねぇ。
・雨音ルート
メイン5ルートでは1番好きです。タイトルのこと、エンデュミオンのこと、素晴らしいギミックで解き明かされます。これは素直に感動しました。エンデュミオンの作者が雨音の父であり、シトロン社の経緯についても明かされます。主人公と付き合い始めてからのデレ具合の破壊力にやられた方も多いのではないでしょうか。ヒロインに対する萌え要素、シナリオの質が伴ったシナリオでした。FD製作も雨音アフターなのは納得です。
・栞菜ルート
起承転の転までは面白かった。が、結が結果を急ぐあまり、少し雑になってしまったのが残念。それまではワクワクする話の流れだったと思います。メイン枠なのが、サブ枠なのか、分かりかねますが、尺の問題で話を急ぐ必要があったのであれば、仕方がないのかなと思いました。恋を知らない少女漫画家が灯華との恋が実らなかった編集者の主人公と一緒に成長していく過程はうまく描けていたと思うし、話の展開の早さが気にならなければ、良いルートと感じるかもしれないです。
・霧子ルート
個人的に和泉万夜さんが担当した霧子ルートかきらりルートが1番好きで、和泉万夜ワールドを堪能させていただきました。親に結婚をせかされ、30代半ばのキャリアウーマン霧子がしぶしぶ婚活を始めると同時に、取材の一環として婚活を始める主人公が、会社の先輩後輩でありながら、婚活パーティーで出会ってしまい、偽装カップルから始まる恋を題材としたえっちげは初耳なので、とても新鮮に感じ、いざ付き合うとなるも、主人公が婚活条件として入力した「相手の年齢は30歳まで」という何気なく設定した条件が、霧子を苦しめたあたり、「ほぉ、そこで何気ない伏線回収しますか…」と感心しました。
・きらりルート
処女厨で微乳が好きな自分としては、そこまで興味ある存在ではなかったのが正直なところも、和泉万夜さんが描くきらりはとても魅力的に写りました。素晴らしい実力に見合った自信家の女性って、希少性ありますよね。内面は凄い好みでした。それでにて、意外と納期はしっかり守ったり、祖父のお墓は自分で掃除したり、破天荒とモラルを兼ね備えた見どころのある女性でした。主人公の上司である編集長や、会社の役員の人間性もよくわかり、痒い所にも手が届くシナリオだったなと思いました。
きらり≒霧子>雨音>栞菜
これがシナリオの好みです。サブヒロインルートが自分の肌に合ったため、否定的な感想を多く書き込むものの、そこまで低い点数にはなりませんでした。時間が経って、 丘野塔也さんや魁さんが星織ユメミライや銀色、遥かやサマポケで名を上げ、自分でも合うかなと思ったら、やはり苦手なままと痛感してしまったので、次作リピートするかは非常に怪しい。おそらく、次回もこの2人が軸となってえっちげを組み立てることでしょうから…。ただ、和泉万夜さんに惚れ込んだ部分はあるので、和泉万夜さんのえっちげに注目しようと思うきっかけの作品となりました。