若干不満点は残るがなかなかの良作
シナリオが谷崎央佳氏ということで速攻で購入。
時間を忘れて朝までやってしまうくらいシナリオが良かった。
しかし、全て終わってから振り返ってみるとところどころ腑に落ちない点がある。
最大の不満点は雫とミーナの待遇の差である。
この作品はルート分岐がなくEDまで1本道なのだが、正直この終わり方なら複数ルートを用意したほうが良かったのではないかと思う。
プレイ中に感じた雫のどこかしら浮いている感。
プレイ後に心に残ったのあまりにもえげつないミーナの扱い。
とても完成度の高い作品なだけにこの点は惜しく思えた。
そしてあまりに非現実的すぎるスパイ率とインフレしすぎた戦闘能力、人が死にすぎる点も上記ほどではないにしても首をひねってしまう。
結果的には主人公の最初の寮は一般人は誰もいないし、第一この作品に一般人なんて未来と雫(一般人と呼べるかは微妙だが)くらいしか出てこない。
あまりに設定がぶっ飛んでいる点が個人的には気になった。
とは言え根幹となるストーリーはとても良く練られていて面白く、システムに問題はなく、音楽も良曲が多かったという点を鑑みるとこの作品はとても良かったと思う。
久しぶりにいい時間を過ごせた気がするので私は満足だ。