△天然だけど憎めない愛嬌がある。
デミパラドキシアの白い美酒、たいへん美味しゅうございました。
ジャンル:「娼婦のエロエロお姉さんが濃厚濃密な過剰サービスでしっぽりこってり同衾ゲー」。
どんなジャンルだよそれ・・・と思ってプレイしたら『そのまんまじゃん』と納得。
デミパラドキシアの白い美酒ソフィア、それはそれは美味しく飲ませて頂きました。
【感想】
●(絵・背景・キャラクターデザイン)
北上編のほうが絵、声優の質は高い気がする。この南下編は顔が崩れすぎて何か怖い・・・
どっちかと言えば、北上編のミランダより南下編のソフィアのほうが年上っぽいデザイン。それなのに声は子供みたいに
甲高い声なのでミスマッチな感じは否めない。それはさておき、背景も人物も、センスが良いですね。顔が崩れてるのは
わざとなのか、そうやって気品さえ漂うソフィアの表情を崩すことで淫猥さを出そうとしたのか、それともただ単に絵が下手な
だけなのか、よく分からないけど・・どっちにしても少し引きました。
他のユーザーも指摘してますけど、モザイク無し。最近のエロ漫画ではよくある一本線で隠す方式。だけど、これもう隠してないでしょ・・・。
前穴ポッカリ<<○>>とかそんな、いいのかこれ。アリなんでしょうかね、何気なくスルーされてるけどレッドゾーン入ってないですかね。
●(シナリオ・テキスト)
体の部位を選択にするのは面白かったですね。センスを感じる。
所々で会話の選択肢が現れるのも良かったです。この作品の主人公は、プレイヤーに乗り移らせるために極力個性を
控えめにしてあるので、淡々と進んでいく。なので、こうやって選択肢があるのは嬉しい事です。
日を重ねるごとに、人物に秘められた背景が明らかになり、物語が進んでいく。なかなか読ませるテキストですね。
ここらへんはライターの力量を感じます。ただ物量に任せてウダウダ書けば良いというものではない。少ない文章でも
センスがあれば、ここまで引き込ませるのかと思わせてくれる良い仕事だと思います。
元・高級娼婦という肩書きを存分に活かしてるキャラ設定なのではないでしょうか。とにかく性に奔放的です。
マダム系のソープとか経験ある人には、「ああ、こんな人いるいる」と思う事間違い無しです。逆に、経験の無い人は
普通に引くでしょう。こういう風にセックスを「遊び」として楽しむ観念があるかないか、も本作品をプレイする上で必要な要素なのかも
しれません。ほとんどのエロゲーが、ヒロインとの心の交流、あるいは陵辱ゲーならヒロインが本気で嫌がる様、そういった正・負いずれにしても
真っ向勝負でエロシーンを用意している。それに比べて、本作品は「一夜の火遊び」をリアリティを持って描写している。前者に慣れている人には
本作品はかなり異質に感じることでしょう。いわゆる合わなかった、という事になるかもしれません。
そういう心を別に置いて、単純に体を重ねて性を楽しむ事ができる人にとっては、本作品はすんなりと受け入れられるのでしょうね。
●(声優・BGM・歌)
天津さえ嬢に比べると、やはり力不足でしょう。外見のミスマッチとも相まって、どうも引き込まれない。
演技に幅が無いのが一番の欠点だと思います。北上編の天津さえ嬢が良すぎただけに、やはり比較してしまう。
●(ゲーム性・やり込み度)
無し。
●(H・エロシーンの魅力)
『んふふふふふふふふっ♪』
『うふふふふふふふふっ♪』
あんまり台詞の度に笑うもんだから何かうざったく感じたのは私だけでしょうか。ソフィアはちょっと天然入ってるキャラで
憎めないのが良い所なのでしょうね。ミランダ以上に年増な外見なので、可愛いで済ますには少し無理があるような。
この素直で愛嬌のあるキャラクターと、底抜けに明るいエロを楽しむのが吉なのでしょう。背徳感などを重視する人にとっては
いまいち乗れないかもしれませんが、うまく嵌ればエロさに酔うことができるかもしれません。